この記事では、SNSアプリの基本から、どのような種類があるのか、開発時の注意点や作り方までを詳しく解説します。これからSNSアプリを作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Walkersでは「開発ノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くSNSアプリ開発支援を行っています。⇒アプリ開発支援サービスの概要はこちら
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
【重要】SNSアプリの8割は「ノーコード開発」の利用を推奨
ノーコードとは「コードを書かずにホームページやアプリを開発できる革新的なサービス」のことを指します。
ノーコードを使ってSNSアプリを開発することで、以下の3つの利点があります。
- 開発費用を50%以上節約
- 開発期間を50%以上短縮
- 高度な機能を持つアプリの開発
SNSアプリの8割はノーコードでも十分に開発可能です。そのため、最初はコストを削減できるノーコードでの開発を検討することをおすすめします。
»関連記事:【完全解説】ノーコードとは?デメリットや限界、アプリ事例まで徹底解説!
SNSアプリとは?
SNSアプリとは「ユーザー同士がコミュニケーションを取ったり、情報を共有したりするためのアプリ」のことです。代表的なものとして、Facebook、Instagram、Twitterなどが挙げられ、いずれも多くのユーザーに利用されています。
SNSアプリの2つの種類
【種類①】オープンSNS
オープンSNSは「全てのユーザーが自由にアクセスできるSNS」のことです。FacebookやTwitterのように、世界中の誰もがアカウントを作成し、情報を共有できるプラットフォームが該当します。このタイプのSNSは、大規模なユーザー層にリーチすることが可能で、広告収益やビジネス利用にも適しています。
オープンSNSのメリットは、幅広い層のユーザーとつながることができる点です。しかしその一方で、プライバシーの問題や情報の信憑性に課題があることも多く、運営側の適切な管理が求められます。
このようなSNSでは、アクティブユーザー数の増加が重要です。そのため、ユーザーが継続して利用したくなるようなコンテンツや機能の提供が欠かせません。
さらに、広告やデータ分析を活用することで、ビジネス収益の最大化も狙うことができます。
【種類②】クローズドSNS
クローズドSNSは「限られたメンバーのみが利用できるSNS」です。たとえば、企業内での連絡や情報共有を目的とした社内SNSや、特定の趣味や目的を持つコミュニティ向けのSNSがこれにあたります。
このタイプのSNSは、情報の公開範囲が限られているため、プライバシーが非常に重視されます。クローズドSNSのメリットは、情報が外部に漏れるリスクが低く、メンバー間で深い信頼関係を築きやすい点にあります。
また、クローズドSNSは特定の目的に特化した機能を持つことが多く、ユーザー同士の密なコミュニケーションが可能です。ユーザーのニーズに応じた機能が重要となり、例えばチャット機能やタスク管理機能が求められる場合もあります。
クローズドSNSは、特に社内での効率的な情報共有や、趣味の合う人たち同士での意見交換の場として有効です。
SNSアプリに実装する機能一覧
一般的なSNSアプリに実装される主要な機能は以下の通りです。
機能名 | 概要 |
---|---|
ユーザー登録機能 | ユーザーがアカウントを作成し、SNSに参加するための基本的な機能。メールアドレスやSNSアカウントを使用したログインが一般的。 |
プロフィール機能 | ユーザーが自分自身の情報(名前、プロフィール画像、自己紹介など)を登録・編集できる機能。 |
投稿機能 | ユーザーがテキスト、画像、動画などのコンテンツを投稿できる機能。SNSの中心的な役割を果たす。 |
コメント機能 | 投稿に対して他のユーザーがコメントできる機能。ユーザー間での対話や意見交換を促進。 |
いいね機能 | ユーザーが他の投稿に「いいね」を付けることができる機能。投稿への反応を示し、人気のあるコンテンツを可視化。 |
フォロー機能 | ユーザーが他のユーザーをフォローし、そのフォロワーの投稿をタイムラインで見ることができる機能。 |
タイムライン機能 | フォローしているユーザーの最新投稿を時系列で表示する機能。興味のあるコンテンツを簡単に追跡可能。 |
検索機能 | ユーザーや投稿をキーワードで検索できる機能。特定の情報や興味のあるコンテンツにアクセスしやすくなる。 |
通知機能 | 新しいメッセージやフォロワーからの反応など、重要な情報をリアルタイムで通知する機能。アクティブなコミュニケーションを維持。 |
メッセージ・チャット機能 | ユーザー同士が直接メッセージを送信できるチャット機能。プライベートなコミュニケーションを可能にする。 |
コミュニティ機能 | 特定のテーマや興味に基づいてグループを作成し、メンバー同士で情報交換やディスカッションができる機能。 |
画像・動画シェア機能 | ユーザーが画像や動画を簡単にアップロードし、共有できる機能。視覚的なコンテンツ共有を促進する。 |
アンケート・投票機能 | ユーザーが質問を作成し、他のユーザーから回答を得ることができるアンケート機能。意見収集やフィードバックが可能。 |
セキュリティ・プライバシー管理 | ユーザー情報やコンテンツの安全性を確保するためのセキュリティ対策(パスワード保護やプライバシー設定など)。 |
これらの機能を組み合わせることで、SNSアプリを開発できます。
SNSアプリ開発の流れ10ステップ
SNSアプリ開発の10つの流れ/手順は以下の通りです。
①企画立案 | どのようなアプリを作りたいのか明確にする |
---|---|
②開発会社の選定 | 相見積もりを行い最適な会社を見つける |
③要件定義 | アプリに必要な機能や仕様を具体的に決める |
④外部設計 | 画面やデザインを詳細に決める |
⑤内部設計 | アプリのシステム構造を決める |
⑥開発 | 機能の実装を行う |
⑦テスト | エラーの修正を行う |
⑧リリース準備 | App Storeなどのストア申請を行う |
⑨リリース | ユーザーへアプリ提供を開始する |
⑩保守・運用 | ユーザーの声をもとにバグ修正や機能追加を行う |
SNSを含むアプリ開発の流れについて詳しく知りたい方は、アプリ開発の10つの流れ/手順から格安で開発する方法まで完全解説をご覧ください。
SNSアプリを作る上での2つの注意点
【注意点①】収益化戦略を綿密に練っておく必要がある
SNSアプリでは収益化の難易度が高いアプリであるため、どのように収益化を実現するかを早い段階で検討しておくことが重要です。多くのSNSアプリは無料で提供されていますが、広告や課金オプションなどで収益を得るビジネスモデルが一般的です。
広告収益モデルでは、アクティブユーザー数を増やすことが鍵となります。ユーザーが多いほど広告の表示回数が増えるため、収益が上がります。また、アプリ内での購入やサブスクリプションモデルを導入することで、収益の多様化を図ることも可能です。
しかし、収益化の手段がユーザー体験を損なわないように配慮することも大切です。過剰な広告表示はユーザーの離脱を招くため、広告の頻度や位置には注意が必要です。
収益化を実現するためには、ユーザーが価値を感じる機能を提供しつつ、ビジネス面でも収益が見込めるバランスを取ることが求められます。
»関連記事:【実証済み】アプリを収益化する方法11選|事例付きで完全解説!
【注意点②】既存のSNSと差別化を徹底しないと負ける
SNSアプリは競争が激しい分野であり、他社との差別化が成功の鍵です。既存のSNSと同じような機能のみを提供するのではなく、独自の価値や機能を打ち出す必要があります。
たとえば、特定のテーマに特化したSNSを作ることで、特定のユーザー層にリーチしやすくなります。また、UI/UXデザインを工夫して使いやすさを追求することも差別化のポイントです。
さらに、AIや機械学習を活用したおすすめ機能や、ユーザーの行動に基づいたパーソナライズ機能も注目されています。ユーザーが自分に合ったコンテンツに素早くアクセスできる仕組みが重要です。
競合との差別化を図るためには、市場調査をしっかり行い、ターゲットユーザーが求める機能を明確にすることが欠かせません。
SNSアプリの作り方2選
【作り方①】個人で開発する
個人でSNSアプリを開発する場合、コストを抑えることができるというメリットがあります。自分のスキルとリソースを活用することで、低予算でプロジェクトを進めることが可能です。
しかし、開発には高度なプログラミング知識と時間が必要です。特に、サーバーの設定やセキュリティ対策、ユーザー管理機能の実装など、専門的な知識が求められる部分が多くあります。
また、個人での開発は、デザインやUI/UXのクオリティがプロの開発に比べて劣る可能性があります。そのため、自分での開発を検討する際には、ある程度の基礎スキルがあることが前提となります。
加えて、マーケティングやユーザーサポートも自分で行う必要があるため、時間と労力を多く割く覚悟が求められます。
それでも個人で開発を行いたいという方は、以下の記事でBubbleというノーコード開発ツールでSNSアプリ(Twitter)を開発する方法をすべて解説しておりますので、そちらをご覧ください。
【作り方②】開発会社に依頼する
開発会社にSNSアプリの制作を依頼する場合、プロの技術者が開発に携わるため、クオリティの高いアプリを期待できます。特に、デザインやセキュリティ面において、プロの知識と経験が活かされます。
依頼する際には、要件定義をしっかりと行うことが重要です。どのような機能が必要か、どのようなデザインにしたいかを明確に伝えることで、理想的なアプリが出来上がります。
また、開発会社に依頼することで、テストや保守も任せることができるため、長期的に安定した運用が可能です。ただし、費用がかかることがデメリットとなります。開発規模や依頼する機能の数によっては、予算が膨らむこともあります。
※次の章で開発費用について解説しています
予算に余裕がある場合や、品質を重視したい場合には、開発会社に依頼することをおすすめします。
SNSアプリを開発会社に依頼した際にかかる費用・期間
開発費用
開発の目的 | ノーコード開発 | フルスクラッチ開発 |
---|---|---|
最低限の機能のみ | 50〜100万円 | 200〜400万円 ※非推奨 |
基本的な機能のみ | 100〜250万円 | 400〜1,000万円 ※非推奨 |
複雑・細かな機能まで | 250〜500万円 | 1,000〜2,000万円 |
非常に複雑な機能も実装 | ※非推奨 | 2,000万円〜 |
また、以下のアプリ開発費用シミュレーターを使うと、1分で概算費用を見積もりできるので、ぜひご利用ください。
※個人情報の入力なし
開発期間
開発の目的 | ノーコード開発 | フルスクラッチ開発 |
---|---|---|
最低限の機能のみ | 1〜2ヶ月 | 2〜4ヶ月 ※非推奨 |
基本的な機能のみ | 2〜3ヶ月 | 4〜6ヶ月 ※非推奨 |
複雑・細かな機能まで | 3〜6ヶ月 | 6〜8ヶ月 |
非常に複雑な機能も実装 | ※非推奨 | 8ヶ月以上 |
»関連記事:【シミュレーション付き】SNSアプリ開発費用の相場まとめ
»関連記事:アプリ開発にかかる期間・スケジュール、短縮する方法まで完全解説
SNSアプリの開発費用を安く抑える3つの方法
【方法①】ノーコード開発を活用する
繰り返しお伝えしているように、ノーコード開発を活用することが最も効果的です。
開発費用を50%以上削減できるため、非常におすすめです。
»関連記事:【早見表つき】ノーコード開発にかかる費用は?相場や1分で見積もり・シミュレーションする方法まで徹底解説!
【方法②】補助金を活用する
補助金制度を活用することで、開発費用を平均で2/3削減することが可能です。さらにノーコード開発と組み合わせることで、費用を約80%削減できる見込みがありますので、非常におすすめです。
また、弊社が開発したシミュレーターを使えば、補助金を利用した際の概算費用をわずか1分で見積もることができます。ぜひご利用ください。
※個人情報の入力なし
【方法③】開発する機能を絞り込む
1つの機能を実装する際、ノーコード開発では10万円以上、フルスクラッチ開発では20万円以上のコストがかかります。
事前に必要な機能を明確に絞り込むことで、顧客価値を損なわずに大幅な費用削減が実現可能です。以下の基準に基づいて、必要な機能を絞り込むことをおすすめします。
- 必須の機能
- あれば便利な機能
- サービス拡大時に実装したい機能
- 不要な機能
※個人情報の入力なし
SNSアプリ開発会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイント
【ポイント①】過去の実績が信頼できるか
アプリ開発会社を選ぶ際には、過去の実績を詳細に確認することが極めて重要です。
特に現在では、アプリの「ユーザー体験」や「デザイン」における差別化が競争力の鍵となっています。そのため、技術力の低い会社に依頼すると、ユーザーの期待に応えるアプリを開発することが難しくなり、成功に繋がりにくくなります。
信頼性が高く、実績豊富な会社を選ぶことで、高品質なアプリの提供が可能になるでしょう。
【ポイント②】ブログ、SNS、YouTubeで有用な情報を発信しているか
アプリ開発会社の情報発信活動にも注目しましょう
個人的な見解ですが、企業が有益な情報を積極的に発信している場合、その企業のサービスを利用すると、問題が発生する頻度が比較的低いと感じます。
したがって、開発会社の発信内容を確認し、「この企業なら信頼できそう」「私たちの要望に合っている」と感じられれば、ぜひその企業に問い合わせてみることをおすすめします。情報発信力の高い企業には、優れた開発力と顧客対応力が備わっていると考えられます。
【ポイント③】問い合わせ時の対応が丁寧か
SNSアプリの開発を円滑に進めるには、丁寧な質問対応とヒアリングを重視する企業を選ぶことが重要です。
開発はコミュニケーションを密に取りながら共同で行う作業です。そのため、コミュニケーション不足は大きな問題を招きかねません。
まずは、企業への問い合わせに対する対応の丁寧さを確認し、コミュニケーション面で問題がないかを見極めましょう。企業との意思疎通が円滑であることが、開発の成功につながります。
【ポイント④】サポート体制が充実しているか
SNSアプリの開発会社を選ぶ際は、サポート内容の詳細を徹底的に確認することが重要です。充実したサポート体制があれば、アプリ開発におけるトラブルが発生した際にも、迅速かつ適切に対応できます。
アプリ開発では、トラブルの発生は避けられないのが現実です。そのため、自社に必要な充実したサポートを事前に把握しておくことが大切です。開発会社の万全なサポート体制がなければ、トラブル発生時の対応に不安が残ることになります。
【ポイント⑤】自社の事業や課題に基づいた提案をしてくれるか
サービス開発を成功させるには、自社の具体的な課題に即した提案をしてくれる企業を選ぶことが極めて重要です。単に新しいサービスを開発するだけでは、市場のニーズに合わない不十分な製品が完成してしまう可能性があります。
そのため、単なる開発支援にとどまらず、サービスのアイデア検討からも協力してくれる企業を選ぶことが望ましいのです。
※個人情報の入力なし
Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くためのSNSアプリ開発支援を行っています。ノーコード開発でもフルスクラッチ開発でも支援を行っているので、新規事業・システム開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。