人材紹介・転職マッチングサービスの作り方 完全ガイド【2024年最新版】

本記事では、人材紹介・転職マッチングサービスの基本から、必要な機能、開発における注意点、具体的な作り方までを詳しく解説します。

この記事を読めば、人材紹介・転職マッチングサービス開発の全体像を把握でき成功に近づくためのステップが明確になるので、ぜひ最後までご覧ください。

Walkersでは「開発ノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導く人材紹介・転職マッチングサービス開発支援を行っています。⇒アプリ開発支援サービスの概要はこちら


執筆者:山口 鳳汰
 

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰

執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

運営会社:株式会社Walkers

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。

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【重要】8割のケースでは「ノーコード開発」を利用すべし

ノーコード開発を利用した場合の人材紹介・転職マッチングサービスの開発費用シミュレーション
ノーコード開発を利用した場合のコストシミュレーション

ノーコードとは「コードを書かずともホームページやアプリ開発ができる画期的なサービス」のことを言います。

ノーコードによって人材紹介・転職マッチングサービスを開発すると、下記3つのメリットがあります。

  1. 開発費用を50%以上削減
  2. 開発期間を50%以上短縮
  3. 高度な機能を実装したアプリの開発

人材紹介・転職マッチングサービスの8割はノーコードでも十分に開発可能であるため、最初はコストを削減できるノーコードで開発可能か検討するのがおすすめです。

»関連記事:【完全解説】ノーコードとは?デメリットや限界、アプリ事例まで徹底解説!

人材紹介・転職マッチングサービスの作り方2選

人材紹介・転職マッチングサービスの作り方2選

【作り方①】開発会社に依頼する

開発会社に依頼する方法は、システム開発の専門家に全てを任せる選択肢です。この方法は、特に技術的な知識を持っていない企業や個人にとって、安心してサービスを構築できる手段と言えます。近年では、マッチングサービスの構築に特化した開発会社も増えており、短期間で質の高いサービスを立ち上げることが可能です。

開発会社に依頼するメリット
  • 技術的な知識が不要
    システム開発に関する深い知識がなくても、専門家が全てをサポートしてくれるため、安心してプロジェクトを進めることができます。設計から実装、さらにはテストや運用の部分まで全て任せることができるため、スムーズな進行が期待できます。
  • 高いクオリティを実現可能
    開発会社は多くのプロジェクトを経験しており、業界のトレンドや技術に精通しています。そのため、UI/UX(ユーザーインターフェースとユーザー体験)に優れたデザインや、堅牢なシステムを構築することができます。
  • 計画的な進行が可能
    専門家がプロジェクトをリードしてくれるため、スケジュールや予算を明確に立てられます。進行状況を定期的に確認し、修正を加えながら進めることで、無駄のない計画的なサービス立ち上げが可能です。
開発会社に依頼するデメリット
  • 高コストが必要
    開発会社に依頼する場合、初期費用として数百万円が必要になることが一般的です。また、開発後の運用やメンテナンス、アップデートにも定期的な費用が発生するため、予算には余裕を持つ必要があります。
  • 仕様変更に注意が必要
    開発が進行中の段階で仕様変更が必要になった場合、その都度追加費用や時間がかかる可能性があります。そのため、事前に仕様をしっかり固めておくことが重要です。

【作り方②】自社(個人)で開発する

自社または個人で開発する方法は、特に予算を抑えたい場合や、独自性の高いサービスを作りたい場合に向いています。この方法は、技術的なスキルが必要になるものの、コスト面や自由度の面で大きなメリットがあります。

自社(個人)で開発するメリット
  • コストを抑えられる
    外注する費用が不要なため、限られた予算内でサービスを構築することができます。特に、個人や小規模スタートアップにとって、初期費用を抑えられるのは大きなメリットです。
  • 自由度が高い
    自分自身でプロジェクトを管理するため、機能やデザイン、開発スケジュールに柔軟に対応できます。仕様の変更や追加も自分の判断で行うことができるため、独自性の高いサービスを作ることができます。
自社(個人)で開発するデメリット
  • 専門知識が必要
    プログラミングやシステム設計に関する知識が必要なため、未経験者にとっては学習に多くの時間と労力がかかる可能性があります。
  • トラブル対応が必要
    トラブルが発生した際には、自力で解決する必要があります。特に、システムのバグやサーバーエラーなどは解決に時間がかかることもあります。
  • 開発期間が長くなる可能性
    慣れない作業では、予定通りに進行するのが難しい場合があります。計画を立てても、予想以上に時間がかかることもあります。

個人で開発を行いたいという方は、以下の記事でBubbleというノーコード開発ツールでマッチングサービスを開発する方法をすべて解説しておりますので、そちらをご覧ください。
※ビジネス系のマッチングサービスではありませんが、構造は同じなので必ず参考になるはずです。

人材紹介・転職マッチングサービスを開発会社に依頼した際にかかる費用・期間

開発費用

開発の目的ノーコード開発フルスクラッチ開発
最低限の機能のみ50〜150万円300〜700万円
※非推奨
基本的な機能のみ150〜250万円700〜1,500万円
※非推奨
複雑・細かな機能まで250〜550万円1,500〜3,000万円
非常に複雑な機能も実装※非推奨3,000万円〜

また、以下のアプリ開発費用シミュレーターを使うと、1分で概算費用を見積もりできるので、ぜひご利用ください。

※個人情報の入力なし

開発期間

開発の目的ノーコードフルスクラッチ
最低限の機能のみ1〜2ヶ月3〜4ヶ月
※非推奨
基本的な機能のみ2〜3ヶ月4〜6ヶ月
※非推奨
複雑・細かな機能まで3〜6ヶ月6〜9ヶ月
非常に複雑な機能も実装※非推奨9ヶ月以上

»関連記事:【シミュレーション付き】マッチングアプリ開発費用の相場まとめ
»関連記事:アプリ開発にかかる期間・スケジュール、短縮する方法まで完全解説

人材紹介・転職マッチングサービスに実装する機能一覧

一般的な人材紹介・転職マッチングサービスに実装される主要な機能は以下の通りです。

機能カテゴリ主要機能詳細
ユーザー登録ユーザー登録・ログイン– 会員登録・プロフィール作成
– ログイン/ログアウト
– 本人確認/年齢確認
– プロフィール編集
データベース管理プロフィール管理– 求職者の履歴書・職務経歴管理
– スキル・資格情報の登録
– 希望条件の設定
求人情報管理– 企業情報の登録
– 募集要項の管理
– 給与・待遇条件の設定
マッチング機能自動マッチング– AIによるマッチングスコアリング
– スキルベースのマッチング
– 適性診断との連携
検索機能– 条件検索
– キーワード検索
– 地域検索
プロセス管理選考管理– 選考ステータス管理
– 面接日程調整
– 選考結果の記録
応募管理– エントリー管理
– 書類選考フロー
– 重複応募チェック
コミュニケーションメッセージング– チャット機能
– メール配信
– 通知機能
面談管理– オンライン面談予約
– ビデオ通話機能
– 面談記録
業務支援売上管理– 成約管理
– 手数料計算
– 請求書発行
分析・レポート– マッチング分析
– 成約率レポート
– KPI管理
セキュリティ個人情報保護– アクセス制御
– データ暗号化
– ログ管理

これらの機能を組み合わせることで、人材紹介・転職マッチングサービスを開発できます。

人材紹介・転職マッチングサービス開発の流れ10ステップ

人材紹介・転職マッチングサービス開発の10つの流れ/手順は以下の通りです。

①企画立案どのようなアプリを作りたいのか明確にする
②開発会社の選定相見積もりを行い最適な会社を見つける
③要件定義アプリに必要な機能や仕様を具体的に決める
④外部設計画面やデザインを詳細に決める
⑤内部設計アプリのシステム構造を決める
⑥開発機能の実装を行う
⑦テストエラーの修正を行う
⑧リリース準備App Storeなどのストア申請を行う
⑨リリースユーザーへアプリ提供を開始する
⑩保守・運用ユーザーの声をもとにバグ修正や機能追加を行う

人材紹介・転職マッチングサービスを含むアプリ開発の流れについて詳しく知りたい方は、アプリ開発の10つの流れ/手順から格安で開発する方法まで完全解説をご覧ください。

人材紹介・転職マッチングサービスを作る上での3つの注意点

人材紹介・転職マッチングサービスを作る上での3つの注意点

【注意点①】職業安定法への対応が必要

日本では、人材紹介業や転職マッチングサービスを運営するためには、職業安定法を遵守することが求められます。この法律は、労働者の権利を守ることを目的としており、適切な運営を行うために多くの規制があります。

まず、人材紹介サービスを開始する際には、労働局に「有料職業紹介事業」の許可申請を行う必要があります。この許可を得るためには、事業者が一定の条件を満たしていることが求められます。たとえば、資本金やオフィス環境、管理責任者の選任などが含まれます。

さらに、サービス運営中も法律に基づいた運営が必須です。具体的には、求職者と企業の間でトラブルが発生した場合に対応するための仕組みを整備したり、求人情報の正確性を担保したりすることが求められます。これらの対応を怠ると、行政からの指導や罰則を受ける可能性があります。

職業安定法への対応を十分に理解し、事前準備を徹底することが、スムーズなサービス運営の第一歩となります。

【注意点②】集客が2パターンあるため難しい

人材紹介・転職マッチングサービスの運営では、求職者と企業の両方を集客する必要があります。この二重の集客構造が、他の事業とは異なる難しさを生むポイントです。

求職者を集めるためには、ターゲットとなる層に合わせた広告やマーケティングが重要です。たとえば、若手の転職希望者向けにはSNS広告や動画コンテンツ、経験豊富なミドル層には業界特化型の求人情報を充実させるなど、ターゲットに応じた戦略が必要です。

一方で、企業側の集客も同様に重要です。特に中小企業や特定の業種では、求人を出しても応募が集まりにくい場合があるため、企業側にメリットをしっかりと伝える必要があります。例えば、「成功報酬型の料金体系」や「採用コンサルティングサービスの提供」などが有効な施策となります。

求職者と企業、どちらか一方の集客がうまくいかないとサービス全体のバランスが崩れるため、二者を繋ぐプラットフォームとして、常に両者のニーズを満たす工夫を続ける必要があります。

また、SEOやSNS活用といったデジタルマーケティングを駆使することも、集客効率を上げる重要な要素です。

【注意点③】求職者面談など人的リソースが必要

人材紹介・転職マッチングサービスでは、運営において多くの人的リソースが必要となります。特に求職者に対する面談やサポート業務は、サービスの質を決定づける重要な要素です。

求職者との面談では、スキルや希望条件をしっかりとヒアリングし、それに合った求人を紹介することが求められます。この過程を適当に済ませてしまうと、ミスマッチが発生しやすくなり、サービスの信頼性が低下します。

さらに、企業側とのコミュニケーションも欠かせません。企業が求める人材像を正確に把握し、それに応じた候補者を提案する能力が必要です。これらの業務を行うためには、経験豊富なスタッフや専門知識を持つ人材の確保が不可欠です。

人的リソースを確保しつつ、効率的な運営体制を整えることが、長期的な成功につながるポイントです。

人材紹介・転職マッチングサービスの開発費用を安く抑える4つの方法

人材紹介・転職マッチングサービスの開発費用を安く抑える4つの方法

【方法①】ノーコード開発を利用する

従来の開発とノーコード開発の費用の比較
従来の開発とノーコード開発の費用の比較と内訳

先述のように、ノーコード開発ツールを利用することが最も効果的な方法です。
ノーコードとは「コードを書かずともホームページやアプリ開発ができる画期的なサービス」のことを言います。

ノーコードによって人材紹介・転職マッチングサービスを開発すると、下記3つのメリットがあります。

  1. 開発費用を50%以上削減
  2. 開発期間を50%以上短縮
  3. 高度な機能を実装したアプリの開発

人材紹介・転職マッチングサービスの8割はノーコードでも十分に開発可能であるため、最初はコストを削減できるノーコードで開発可能か検討するのがおすすめです。

»関連記事:【早見表つき】ノーコード開発にかかる費用は?相場や1分で見積もり・シミュレーションする方法まで徹底解説!

【方法②】補助金を利用する

従来の開発とノーコード開発×補助金の費用比較
従来の開発とノーコード開発×補助金の費用比較

補助金制度を活用すれば、通常の開発費用を平均で3分の2程度削減することが可能です。

さらに、ノーコード開発と補助金制度を組み合わせることで、開発費用を約80%削減することが期待できますので、おすすめの選択肢といえます。

弊社では「マッチングアプリ開発費用シミュレーター」を提供しており、補助金活用時の概算費用を1分で見積もることができます。ぜひお気軽にお試しください。

※個人情報の入力なし

【方法③】マッチング“サイト”として開発する

マッチング“サイト”にするだけで大幅に費用削減

一般的に、SafariやGoogle ChromeなどのWebブラウザで利用するものを「マッチングサイト」とし、スマートフォンにインストールして使用するものを「マッチングアプリ」と呼びます。

多くの企業様はマッチングアプリを希望されていますが、その半数以上は「マッチングサイトでも問題ない」と感じています。

予算に余裕がある場合を除いて、コストパフォーマンスを優先する方にはマッチングサイトでの開発をおすすめします。

【方法④】開発する機能を絞り込む

適切に機能を絞り込むことでアプリの価値を下げずに開発コスト削減が可能
適切に機能を絞り込むことで価値を下げずにコスト削減可能

1つの機能を実装する際には、ノーコード開発では10万円以上、フルスクラッチ開発では20万円以上の費用が発生します。

しかしながら、必要な機能を事前に適切に絞り込むことで、顧客に提供する価値を損なうことなく、大幅にコストを削減することが可能です。

具体的には、以下の基準に基づいて必要な機能を絞り込むことをおすすめします。

  • 必須の機能
  • 可能であれば欲しい機能
  • サービスが拡大したときに実装したい機能
  • 必要ない機能

人材紹介・転職マッチングサービス開発会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイント

人材紹介・転職マッチングサービス開発会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイント

【ポイント①】信頼できる実績があるか

【ポイント①】信頼できる実績があるか

人材紹介・転職マッチングサービスの開発会社を選定する際には、過去の実績を詳しく確認することが非常に重要です。

特に、現在のアプリ市場では、「ユーザー体験」と「デザイン」での差別化が競争力を持つための鍵となっています。技術力が不十分な会社に依頼すると、ユーザーの期待に応えるアプリを開発することが難しくなり、成功が遠のいてしまいます。

信頼性が高く、豊富な実績を有する企業を選ぶことで、高品質なアプリを提供することが可能になります。

【ポイント②】ブログやSNS、YouTubeで有益な発信がされているか

【ポイント②】ブログやSNS、YouTubeで有益な発信がされているか

アプリ開発に関する情報を発信しているかどうかを確認することも大切です。

個人的な見解ですが、有益と感じる情報を提供している企業からサービスを受けると、問題が発生する頻度が比較的少ないと感じます。

情報の内容を確認し、「この企業なら信頼できる」とか「当社に適している」と思える場合は、その企業に問い合わせることをおすすめします。

【ポイント③】問い合わせた際の対応が丁寧か

【ポイント③】問い合わせた際の対応が丁寧か

人材紹介・転職マッチングサービスの開発を円滑に進めるためには、質問に対して丁寧に回答し、ヒアリングを重視している企業を選ぶことが重要です。

開発は詳細なコミュニケーションを通じて共同で進めるプロセスであり、コミュニケーションが不足すると大きな問題を引き起こす可能性があります。

そのため、最初の問い合わせ時には、対応の丁寧さを確認し、コミュニケーションに問題がないかしっかりと確認することをおすすめします。

【ポイント④】サポート体制は十分か

【ポイント④】サポート体制は十分か

人材紹介・転職マッチングサービスの開発会社を選ぶ際には、提供されるサポートサービスの詳細に注目することが重要です。

充実したサポート体制が整っていれば、問題が発生した際にも迅速で適切な対応が期待できます。

アプリ開発の過程ではトラブルは避けられないため、トラブルを想定し、自社に必要なサポート内容を事前に把握しておくことが大切です。

【ポイント⑤】自社特有の課題を踏まえて提案してくれるか

【ポイント⑤】自社特有の課題を踏まえて提案してくれるか

サービス開発を成功させるためには、自社の特有の課題に基づいた提案を行ってくれる企業を選ぶことが非常に重要です。

ただ単にサービスを開発するだけでは、市場のニーズに合わない不十分な製品が出来上がってしまう恐れがあります。

そのため開発に加え、サービス開発の核心となるアイデアの検討にも協力してくれる企業を選ぶことが望ましいです。

※個人情報の入力なし


Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くための人材紹介・転職マッチングサービス開発支援を行っています。ノーコードでもフルスクラッチでも支援を行っているので、開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。

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