Bubbleの料金プランの詳細について完全解説しています。
初級者でも理解できるようにわかりやすくしており、
さらに「無料でできること」や「有料化のタイミング」まで網羅しました。
これからBubbleを利用する方は必ず知っておいて損はないので、ぜひ最後までご覧ください!
こんにちは。ノーコード専門の開発会社Walkersです。
弊社では数多くのBubble開発や、Bubbleエンジニア育成スクールの運営を行なってきましたが、
料金プランの内容がいまいち分からない
という声をたくさんいただいています。
Bubbleの料金プランって、英語&複雑で、正直わかりにくいんですよね。。。
この記事では料金プランについて完全解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Walkersでは「開発ノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くBubble開発支援を行っています。⇒Bubble開発支援サービスの概要はこちら

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Bubbleが2023年5月1日より値上げを発表
Bubble公式サイトより、2023年5月1日から料金が値上げされることを発表しました。
この値上げは以下のようにアプリに反映されます。
- 新しいアプリの場合:最新の料金プランが反映されます。
- 値上げ前に契約したアプリの場合:値上げ前のプランを最大 18 か月 (2024年10月1日まで) 維持できます。
- エージェンシープランの場合:2023 年 5 月 1 日からシートあたりの価格が最大 10% 引き上げられます。
2024年10月1日以降は、すべてのアプリが新しい料金プランに移行されます。
ノーコードツールBubbleの4つの料金プランを「一覧表」で紹介!
Bubbleでは、以下の4つのプランが用意されています。
Freeプラン 無料 | Starterプラン $29/月(年契約) $32/月(月契約) | Growthプラン $119/月(年契約) $134/月(月契約) | Teamプラン $349/月(年契約) $399/月(月契約) | |
---|---|---|---|---|
テスト開発 | ||||
アプリのリリース | ||||
独自ドメイン | ||||
Bubbleバナー | 削除不可 | なし | なし | なし |
ワークフローの繰り返し設定 | 1日ごとに可能 | 1日ごとに可能 | 1日ごとに可能 | |
ワークフローのスケジュール設定 | ||||
API連携 | ||||
複数人での開発 | 2人まで | 5人まで | ||
バージョン管理 | BASIC | PREMIUM | PREMIUM | |
バックアップ期間 | 6時間 | 2日間 | 14日間 | 20日間 |
月に使用できるワークロードユニット | 50K | 175K | 250K | 500K |
ワークロードユニット超過にかかる料金 | 1K当たり0.3ドル | 1K当たり0.3ドル | 1K当たり0.3ドル | |
ストレージ容量 | 0.5GB | 50GB | 100GB | 1TB |
許容データベース数 | 200個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
パスワード保護 | エディターのみ | エディター&サイト | エディター&サイト | エディター&サイト |
CSVのインポート/エクスポート | ||||
2段階認証 | ||||
サブアプリの作成 | ||||
サポート内容 | Email&フォーラム | Email&フォーラム | Email&フォーラム | Email&フォーラム |
おすすめの用途 | テスト開発 試しに触ってみたい方 | アプリをリリースする場合 | 中規模の開発 チーム開発 | 大規模の開発 大人数のチーム開発 |
【目的別】Bubbleのおすすめプラン
プラン | 内容 |
---|---|
Free | テスト開発 |
Starter | アプリのリリース |
Growth | 中規模の開発 チーム開発 |
Team | 大規模の開発 大人数のチーム開発 |
Freeプラン(無料)は「Bubble開発を勉強したい」や「試しに触ってみたい」といった人のためのプランです。
Starterプランは、アプリをリリースする場合に利用し、一般的にはこのプランが利用されることが多くなっています。
Growthプランは、Starterプランの機能では物足りなくなった場合やチーム開発を行う場合の契約がおすすめです。
Teamプランも同様に、Growthプランの機能では物足りなくなった場合に契約する形で大丈夫でしょう。
Bubbleを契約する際に事前に知っておくべきこと
①Bubbleでは「アプリ単位」で料金が発生する
Bubbleではアカウント単位ではなく、一つ一つのアプリ単位で料金が発生します。
つまり、1つのアカウントで3つのアプリをリリースする場合、3つ分の費用が発生するということです。
この点は勘違いされがちなので、ぜひ覚えておいてください。
②無料プランでできることは「テスト開発のみ」
Bubbleの無料プランでできることは「テスト開発のみ」となっています。
アプリをリリースする場合には有料プランの契約が必須です。
無料プランは、「Bubble開発を勉強したい」や「試しに触ってみたい」といった人のためのプランという感じですね。
③有料化するべきタイミングは「必要になったら」でOK
Bubbleでは、いつでもプランの変更が可能です。
そのため、無料プランで開発を行い、リリース直前で有料プランに変更することもできます。
※有料プランからさらに上位のプランに変更した場合でも、変更後のプランはすぐに利用でき、日割計算で料金が発生します(変更前のプランの利用していない日数分は返金されます)。
④Bubbleのプランを変更する方法
プランは、エディター画面から【Settings】→【Free(現在のプラン名)】→【Confirm change】をクリックすることで、変更できます。

料金プランの各項目について徹底解説!
ここからは、料金プランの項目の詳細について順番に解説していきます。
※見出しの()には、英語版の項目名を入れています。
①アプリのリリース(Access to live version)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
Freeプランでは、アプリのリリース(本番環境で公表)はできず、テスト開発のみ行うことができます。
本格的にアプリを運用する場合はStarterプラン以上が必須です。
②独自ドメイン(Custom domain)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
有料プランに入ると、独自ドメインも設定することができるようになります。
また、SSL化の設定も可能です。
※SSL化など難しい言葉が出てきていますが、「URL関連の設定は問題なくできる」くらいの認識で大丈夫です。
③Bubbleバナー(Branding & SEO)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | 削除不可 |
Starter | なし |
Growth | なし |
Team | なし |
無料プランでアプリをテストリリースすると、以下画像のようにサイトの右下に「Built on Bubble」と書かれた青いバナーが表示されてしまいます。

④ワークフローの繰り返し設定(Recurring workflows,Scheduled workflows)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | 1日ごとに可能 |
Growth | 1日ごとに可能 |
Team | 1日ごとに可能 |
有料プランでは、ワークフローの繰り返し・スケジュール設定が可能です。
ワークフローの繰り返し・スケジュール設定によって以下のようなことができるようになります。
- メールマガジンの自動送信設定
- イベントのリマインダー通知
- トライアル期間の終了設定
自動処理は他にもさまざまな場面で応用することができるため、場合によってはかなり役に立つ機能となっています。
⑤API連携
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
有料プランでは、API連携(外部サービス連携)が可能になります。
無料プランではテスト開発が可能と言いましたが、API連携のテストはできないため注意が必要です。
⑥複数人での開発(Application editors)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | 2人まで |
Team | 5人まで |
上位2プランでは、複数人の同時編集が可能となっています。
Growthプランでは2人までとなっているため、3人以上で同時に作業する場合は、5人までできるTeamプラン一択となります。
⑦バージョン管理(Version control)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | BASIC |
Growth | PREMIUM |
Team | PREMIUM |
バージョン管理機能が開放されるとBubbleの以下の機能を利用できるようになります。
バージョン管理機能 | なし | BASIC | PREMIUM |
---|---|---|---|
セーブポイント作成 | |||
セーブポイント復元 | |||
本番環境へのリリース | |||
ホットフィックスブランチの利用 | |||
カスタムブランチの利用 | |||
ブランチの同期 |
⑧バックアップ期間(Data backup & restore)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | 6時間 |
Starter | 2日間 |
Growth | 14日間 |
Team | 20日間 |
Bubbleでは、期間内であればデータベース・サーバー・バージョンのバックアップと復元が可能です。
プロジェクトが大規模になればなるほどデータの重要度は増すため、上位プランほど期間が長くなっています。
⑨月に使用できるワークロードユニット(Monthly workload units)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | 50K |
Starter | 175K |
Growth | 250K |
Team | 500K |
ワークロードユニットとは、アプリを運営するために必要な容量のことを言います。
ワークロードユニット(WU)は月単位で測定され、データベース操作、ワークフロー設定、データ読み込みなどアプリが実行するさまざまな機能で計測されます。
詳しく知りたい方は【保存版】Bubbleのワークロードユニットとは?料金や節約方法まで徹底解説!をご覧ください。

⑩ワークロードユニット超過にかかる料金(Monthly workload overages)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | 1K当たり0.3ドル |
Growth | 1K当たり0.3ドル |
Team | 1K当たり0.3ドル |
有料プランでは、ワークロードユニットが超過してしまった場合は購入して解決することが可能です。
有料プランであれば料金は変わりません。
⑪ストレージ容量(File storage)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | 0.5GB |
Starter | 10GB |
Growth | 20GB |
Team | 50GB |
使用できるストレージ容量になります。上位プランほど容量が大きくなっています。
⑫許容データベース数(Database things)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | 200個 |
Starter | 無制限 |
Growth | 無制限 |
Team | 無制限 |
Freeプランでは、データベース数は200個までしか作成できません。
有料プラン以降では無制限であるため、アプリをリリースする際は特に検討する必要はありません。
⑬パスワード保護(Password protection)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | エディターのみ |
Starter | エディター&サイト |
Growth | エディター&サイト |
Team | エディター&サイト |
Bubbleではパスワードを設定することで、部外者による編集や情報漏洩を保護することができます。
無料プランではエディターのみ、有料プランでは公開したアプリ(サイト)にもパスワード設定が可能です。
⑭CSVのインポート/エクスポート(Import / Export CSV)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
有料プランでは、CSVファイルのインポート/エクスポートが可能です。
この機能によって以下のような操作もできるようになります。
- 既にある顧客リストをBubbleのデータベースに格納する
- Bubbleアプリに保存されているデータをExcelにも保存させる
- オープンデータを活用して情報を登録する
⑮2段階認証(Two-factor authentication)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
Growthプラン以上では、2段階認証を搭載することができます。
セキュリティを強化する必要があるアプリを開発する場合には、Growthプラン以上に入り2段階認証を取り入れることをおすすめします。
⑯サブアプリの作成(Main app + sub apps)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | |
Starter | |
Growth | |
Team |
サブアプリとは、メインアプリのデータベースの変更をせずに機能変更をアプリ間で反映させられる機能です。
顧客間でデータベースが異なるSaaS開発などを行う際に活躍する機能となっています。
⑰サポート内容(Support)
プラン | 内容 |
---|---|
Free | Email&フォーラム |
Starter | Email&フォーラム |
Growth | Email&フォーラム |
Team | Email&フォーラム |
Bubbleではすべてのプランで、コンタクトページからBubbleに問い合わせ・フォーラムの閲覧が可能です。
※前回まではプランごとにサポートが違いましたが統一されたようです。
最上位のTeamプランでは、さらに優先的にいち早くメールサポートが受けられると言われています。
※サポートはどの場合においても英語で行う必要があるため、DeepLを用いて翻訳することをおすすめします。
受託開発会社専用の「Agencyプラン」とは?
Bubbleには上記で説明した4つのプランに加えて、受託開発会社専用の「Agencyプラン」が用意されています。

プラン内容は以下の通り。
- 料金は$78/月(年契約),$85/月(月契約)
- アプリ単位ではなくアカウント単位で契約
- テスト開発中に多くの有料機能に接続可能
- クライアントはプロダクトの進捗を確認可能
- 納品後も開発チームで保守運用可能
- パスワード保護によるセキュリティ強化
- 一括データ操作
- 2要素認証
- 開発者やデザイナーなどの権限付与
Bubbleの受託開発をしている方は契約することによって、より円滑にビジネスを進めることできるようになります。
Bubbleの料金プランの解説は以上になります。ぜひ自分にあったプランを選んで、Bubbleを有効活用していただければ幸いです。
Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くためのBubble開発支援を行っています。新規事業・システム開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。