Bubbleでできること/できないことを一覧表にまとめて、3分でわかるように徹底解説しています。
Bubbleはノーコード開発ツールの中でも、最も高度なアプリを作れるツールです。
しかし、「なんでもできる」というわけではありません。
この記事を読むことで、Bubbleで開発できる範囲を知ることができます。
「Bubbleでアプリを開発したい」という方から「ノーコード開発の発注を検討している」という方までぜひ最後までご覧ください!
弊社Walkersでは「開発ノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くBubble開発支援を行っています。⇒Bubble開発支援サービスの概要はこちら
本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
【結論】Bubbleでできること/できないことを比較表で紹介!
できること | できないこと |
---|---|
高度なWebアプリの開発 デザイン性の高いLPの制作 ネイティブアプリの開発 PWAの開発 レスポンシブデザインの実装 外部サービスとの連携 HTML/CSS,JavaScriptの実行 高度なセキュリティの設定 50%以上の開発コストの削減 | 表示速度が速いアプリの開発 SEOに強いアプリの開発 ゲーム系アプリの開発 複雑なアルゴリズムの開発 AWSクラウドサーバー以外での使用 HTML/CSS,JavaScript以外の実行 コードのエクスポート |
それぞれ順番に解説していきます。
Bubbleでできること9つ
①高度なWebアプリの開発
Bubbleでは、コードを書かずにかなり高度なアプリも開発することが可能です。
ノーコード開発で最も汎用性の高いツールがBubbleで、一般的な機能において実装できないことはほとんどありません。
かなり複雑なアプリも開発できるゆえに「Bubbleでは何でもできる」という人もいるくらいです。
それほど高度なアプリを開発できます。
実際に、弊社WalkersでもAIサービス「Prompt Lab(プロンプトラボ)」や人材・転職マッチングサービス「フルリモ」などの高度なアプリを運営していますが、それらはすべてノーコードツールで開発を行っています。
その他Bubbleで開発された高度なアプリを見てみたいという方は、Bubble(ノーコード)で作られたアプリまとめにて紹介していますので、そちらをご覧ください。
②デザイン性の高いLPの制作
アプリ開発だけでなくLPなどのWeb制作においても十分に利用することが可能です。
LPとは、ランディングページ(Landing Page)のことで、直訳すると「(訪問者が)初めに着地するページ」のことです。申し込みや問い合わせなどのアクションを誘導するために、商品・サービスの紹介を1ページほどでまとめたWebページのことを言います。
https://www.onemarketing.jp/knowledge/word/lpより引用
弊社Walkersが運営しているノーコードオンラインスクールのLPも、ノーコードで制作されています。
③ネイティブアプリの開発
BubbleはWebアプリのみしか開発できないと思われがちですが、実はネイティブアプリも開発可能です。
ネイティブアプリとは、スマートフォンやタブレットにGoogle PlayやAppleのApp Storeのようなアプリケーションストア経由でインストールして使用するアプリのことを指します。
https://www.elite-network.co.jp/dictionary/nativeapplication.htmlより引用
ただし、Bubbleはネイティブアプリに特化しているわけではないので、注意点もあります。
詳しくは、【事例付き】Bubbleでネイティブアプリを開発する3つの方法と注意点をご覧ください。
④PWAの開発
Bubbleで開発したWebアプリはPWA(Progressive Web Apps)にすることも可能です。
PWAとは、Progressive Web Appsの略称で、モバイルブラウザとネイティブアプリ(アプリストアからダウンロードして使用するアプリ)の利点を融合したWebアプリ(アプリのように振る舞う高速なWebサイト)のことを指します。
https://www.irep.co.jp/knowledge/glossary/detail/id=10227/より引用
PWAにすることで以下のメリットを得られます。
- ホーム画面にアイコンの追加
- ブラウザ表示のためインストール不要
- プッシュ通知機能の設置
Webアプリからネイティブアプリ、PWAまで開発できるのはBubbleの非常に大きい長所となっています。
⑤レスポンシブデザインの実装
Bubbleではレスポンシブデザインによって、PC・タブレット・スマホすべての画面への対応が可能です。
レスポンシブデザインとは、Webサイトのデザインを「閲覧ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するデザイン」を指します。
https://gmotech.jp/semlabo/seo/blog/responsive_design/より引用
そのため、ユーザーがどのデバイスを利用しようとも、すべてに対応できます。
弊社Walkersが運営している「ノーコード開発費用シミュレーター」もレスポンシブ対応されていますので、気になる方はぜひ試しに触ってみてください。
⑥外部サービスとの連携
BubbleではAPI連携やブラグイン(拡張機能)が豊富であるため、多くの外部サービスと連携することが可能です。
外部サービス連携によって、以下の機能も再現できます。
- SNSログイン機能
- Googleアナリティクスの設定
- DeepLによる多言語対応
上記はほんの一部でしかありませんが、一般的に利用されているサービスのほとんどは連携可能です。
⑦HTML/CSS,JavaScriptの実行
Bubbleではコード無しで高度なアプリ開発できますが、HTML/CSS,JavaScriptのコードを書いて、さらに機能を実装することも可能です。
HTML/CSS,JavaScriptを書くことで、以下のようなことが可能になります。
- 細かいデザインの配慮
- 本来は実装できない機能の開発
また、上級者の方はJavaScriptを用いて、自身でプラグイン(拡張機能)を開発することも可能です。
⑧高度なセキュリティの設定
「Bubble開発ってセキュリティ面は大丈夫なの?」という質問をよくいただきますが、Bubbleでも高度なセキュリティ対策を講じることが可能です。
Bubbleではセキュリティ問題を重く見て、セキュリティ専用のページを公開しているため、安全性は非常に高いと言えます。
さらに詳しくBubbleセキュリティの安全性について知りたい方はBubbleのセキュリティは本当に安全?【結論:安全だが注意点もあり】にまとめていますので、ご参考ください。
⑨50%以上の開発コストの削減
新しくサービスをリリースする場合、従来のアプリ開発に比べてBubble開発では、
- 50%以上の開発費用の削減
- 50%以上の開発期間の短縮
を実現することが可能です。
Bubbleでは非常にスピーディーに開発できるため、経営者やスタートアップの方には大注目されています。
»関連記事:【早見表つき】ノーコード開発にかかる費用相場まとめ
»関連記事:ノーコードで開発期間を50%以上短縮できるって本当?【結論:本当】
Bubbleでできないこと7つ
①表示速度が速いアプリの開発
Bubbleでアプリを開発すると、少しページの表示速度が遅くなってしまいます。
あくまで少し遅くなるだけであって、致命的に遅くなるというわけではありません。
なので「表示速度が高速なアプリは開発できない」というイメージです。
②SEOに強いアプリの開発
Bubbleで開発されたアプリはSEOに弱いわけではありませんが、決して強くはありません。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語で、とてもシンプルに言うと、検索エンジン(Googleなど)において、特定の検索ワードで自社のWebページの上位表示を目指すための施策を指します。
https://blog.hubspot.jp/what-is-seoより引用
しかし、以下の対策を講じることで対応可能です。
- リスティング広告を用いる
- LPをSEOに強いツールで作成する
- SEO以外から集客する
また、SEOには強くないとはいえ指名検索などでは上位表示されるので、このデメリットはあまり気にする必要はありません。
※指名検索とは「社名や商品名で検索すること」を指します。
③ゲーム系アプリの開発
BubbleはWebサービス開発に特化したツールであるため、ゲーム系アプリの開発はまったくできません。
ゲーム系アプリを開発する場合は、Buildboxというノーコードツールを利用するのがおすすめです。
④複雑なアルゴリズムの開発
Bubbleは、既に完成されたパーツを組み合わせて開発するため、複雑なアルゴリズム開発には向いていません。
※厳密に言うと、開発はできますが処理スピードが遅くなってしまいます。
複雑なアルゴリズムとは、主に以下のような機能を指します。
- Googleの検索アルゴリズム
- YouTubeの関連表示
- Amazonのレコメンド
よってBubbleでは、シンプルなアルゴリズムを用いたアプリを開発するのがおすすめです。
また、複雑なアルゴリズムを開発したい場合は、ノーコード開発ではなくフルスクラッチ開発を行うのがよいでしょう。
フルスクラッチとは、ITの分野では既存のコードを一切使わずにゼロからソフトウェアを開発することを指します。
https://e-words.jp/w/フルスクラッチ.htmlより引用
⑤AWSクラウドサーバー以外での使用
BubbleはAWS(Amazon Web Services)クラウドサーバーを利用して、アプリを公開します。
そのため、プライベートサーバーやオンプレミスサーバーでの利用はできません。
⑥HTML/CSS,JavaScript以外の実行
HTML/CSS,JavaScript以外のプログラミング言語を実行することはできません。
C言語やPythonなどの他の言語を利用することはできないため、注意が必要です。
⑦ソースコードのエクスポート
Bubbleで開発したアプリは、ソースコードのエクスポートができません。
そのため、Bubbleで開発したアプリは、Bubble以外のプラットフォームでは動作させることができなくなっています。
まとめ:できないことを理解した上で利用することが重要
Bubbleはノーコードツールの中で最も開発の幅が広いツールですが、なんでもできるわけではありません。できないことを理解せずに利用すれば、損してしまうケースも考えられるので、その点には注意が必要です。
Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くためのBubble開発支援を行っています。新規事業・システム開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。