本記事では、アプリ開発の基本的な流れを10の手順に分けて解説し、費用を抑えるポイントや最適な開発会社の選び方についても詳しく紹介します。
Walkersでは「開発ノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くノーコード開発支援を行っています。⇒ノーコード開発支援サービスの概要はこちら
本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
アプリ開発の10つの流れ/手順
アプリ開発の10つの流れ/手順は以下の通りです。
①企画立案 | どのようなアプリを作りたいのか明確にする |
---|---|
②開発会社の選定 | 相見積もりを行い最適な会社を見つける |
③要件定義 | アプリに必要な機能や仕様を具体的に決める |
④外部設計 | 画面やデザインを詳細に決める |
⑤内部設計 | アプリのシステム構造を決める |
⑥開発 | 機能の実装を行う |
⑦テスト | エラーの修正を行う |
⑧リリース準備 | App Storeなどのストア申請を行う |
⑨リリース | ユーザーへアプリ提供を開始する |
⑩保守・運用 | ユーザーの声をもとにバグ修正や機能追加を行う |
それぞれ順番に解説していきます。
【手順①】企画立案:どのようなアプリを作りたいのか明確にする
アプリ開発の最初のステップは、企画立案です。この段階では、どのようなアプリを作りたいのか、その目的やターゲット、提供する機能などを明確にします。しっかりとした企画が立てられることで、その後の開発工程がスムーズに進行します。
ユーザーのニーズや市場のトレンドを分析し、競合他社のアプリとの差別化を図ることが重要です。また、アプリの目標を明確に設定し、その達成に必要な要件をリストアップすることも大切です。
良い企画がアプリの成功を左右すると言っても過言ではありません。具体的な目標や方向性を持つことが、全ての基礎となります。
【手順②】開発会社の選定:相見積もりを行い最適な会社を見つける
次に行うべきは、信頼できる開発会社を選定することです。複数の開発会社から見積もりを取り(相見積もり)、サービス内容や価格、実績を比較検討します。各会社がどのような強みを持っているのかを理解し、自社のプロジェクトに最適なパートナーを選ぶことが重要です。
価格だけでなく、開発期間やサポート体制、実績なども考慮する必要があります。相見積もりをすることでコストパフォーマンスに優れた開発会社を見つけることが可能です。
また、開発会社と初期の打ち合わせを行い、開発の進め方や対応スピード、コミュニケーションの質を確認することも忘れないようにしましょう。
開発会社の選定は、以下のポイントを基準に行うとよいでしょう。
- 過去の実績が信頼できるか
- ブログ、SNS、YouTubeで有用な情報を発信しているか
- 問い合わせ時の対応が丁寧か
- サポート体制が充実しているか
- 自社の事業や課題に基づいた提案をしてくれるか
詳しくは本記事のアプリ開発会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイントで解説しておりますので、そちらをご覧ください。
※クリックでその章に移動します
【手順③】要件定義:アプリに必要な機能や仕様を具体的に決める
要件定義は、アプリに必要な機能や仕様を具体的に決定する重要なフェーズです。ユーザーがどのようにアプリを使うのか、どのような体験を提供したいのかを詳細に定義します。この段階でのミスや不足は、後々の開発過程で大きなトラブルの原因となるため、慎重な作業が求められます。
このフェーズでは、技術的な制約やデバイス対応、セキュリティ対策なども含めて検討します。特に複雑なシステムを開発する場合は、技術的な選択肢の検討や優先順位付けが必要です。
【手順④】外部設計:画面やデザインを詳細に決める
外部設計は、ユーザーが直接目にする部分の設計を指します。ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)を考慮し、アプリの画面遷移や操作感、デザインなどを詳細に設計します。この段階での設計は、ユーザー満足度に大きく影響を与えます。
外部設計では、ワイヤーフレームやプロトタイプを作成し、実際の画面構成や操作感を視覚化します。ユーザー目線での使いやすさを追求し、必要に応じてユーザーテストを行い、改善を重ねます。
さらに、デザインだけでなくアプリの導線や操作の直感性も重要な要素です。見た目だけではなく、どれだけ簡単に操作できるかがユーザーの満足度を左右します。
【手順⑤】内部設計:アプリのシステム構造を決める
内部設計は、アプリの裏側、すなわちシステムの構造やデータベース設計、APIの仕様など、技術的な部分の設計を行う工程です。ここでの設計がアプリの安定性や拡張性に直結します。
データの流れやシステムの構造を明確にし、適切な実装方法を選定します。また、開発後の保守・運用を考慮した設計が重要です。しっかりとした内部設計を行うことで、後々のバグやトラブルを防ぐことができます。
効率的な内部設計は、開発期間の短縮やメンテナンスの容易さにつながります。特に、将来的な機能拡張を考慮した設計が求められます。
【手順⑥】開発:機能の実装を行う
内部設計が完了したら、いよいよ開発・実装の段階に入ります。ここでは、開発チームが設計に基づいて、機能をコーディングし、動作するアプリケーションを構築します。
このフェーズでは、品質を保ちながら迅速に開発することが求められます。開発チームとの密なコミュニケーションを図り、進捗管理やレビューを行いながら、予定通りに進めることが重要です。
【手順⑦】テスト:エラーの修正を行う
アプリの開発が完了したら、次はテスト段階に入ります。テストは、バグや不具合がないかを確認し、ユーザーにとってストレスのない操作ができるかを検証する重要な工程です。機能テストやUIテスト、負荷テストなど、さまざまな角度からテストを行います。
テストを怠ると、リリース後に重大な問題が発生する可能性が高くなります。そのため、徹底したテストを実施することが成功のカギです。
特に、ユーザーが頻繁に使う機能や操作については、時間をかけて入念にチェックを行い、使いやすさを確認します。
【手順⑧】リリース準備:App Storeなどのストア申請を行う
テストが終了した後、いよいよリリースに向けた準備が始まります。App StoreやGoogle Playなど、各アプリストアに申請するための準備を行います。必要な情報を整え、ストアへの審査を受ける前に全ての項目を確認しましょう。
このフェーズでは、リリース後のマーケティング戦略も考慮する必要があります。リリース直後に多くのユーザーにアプリを知ってもらうための準備を進めることが重要です。
さらに、ユーザーサポート体制の構築や、リリース後に発生する可能性のある問題への対応準備も欠かせません。
【手順⑨】リリース:ユーザーへアプリ提供を開始する
アプリストアの審査が通過したら、いよいよユーザーに向けてアプリを提供します。リリース日には、アプリの安定稼働を確認するために監視体制を整え、即時対応できる体制を整えておくことが推奨されます。
リリース直後は、多くのユーザーが一斉にアプリをダウンロードすることがあるため、予期しないトラブルが発生する可能性があります。そのため、開発チームやサポートチームと密に連携し、問題が発生した際には迅速に対応しましょう。
【手順⑩】保守・運用:ユーザーの声をもとにバグ修正や機能追加を行う
アプリのリリース後も、開発は終了ではありません。長期的にアプリを安定して運用するためには、定期的な保守や更新が欠かせません。ユーザーからのフィードバックを元にバグ修正や機能追加を行い、常にアプリの品質を保ち続けることが重要です。
また、技術の進化に合わせたアップデートや、セキュリティ対策の強化も必要です。保守・運用がしっかりしていないと、ユーザー離れや不具合が発生する可能性があるため、継続的な対応が求められます。
アプリ開発費用を安く抑える4つの方法
アプリの開発費用を安く抑えるには以下の4つの方法があります。
- ノーコード開発を利用する
- 補助金を利用する
- Webアプリとして開発する
- 開発する機能を限定する
それぞれ詳しく解説していきます。
①ノーコード開発を利用する
最も効果的な方法として、ノーコード開発の利用が挙げられます。これを活用することで、開発費用を50%以上削減することが可能となり、大幅なコストダウンが実現できます。
また、ノーコード開発は迅速なプロトタイプ開発と柔軟な対応を可能にし、市場投入までの時間を短縮する点でも非常に有益です。このため、ノーコード開発が非常におすすめとなっています。
»関連記事:ノーコードとは?デメリットや限界、アプリ事例まで徹底解説!【プロが解説】
②補助金を利用する
補助金制度を利用すれば、開発費用を平均で2/3削減することができます。
それに加えて、ノーコード開発と補助金制度を組み合わせることによって約80%の費用削減が期待でき、非常におすすめです。
また、弊社のシミュレーターを活用すれば、補助金を適用した場合の概算費用をわずか1分で見積もることが可能ですので、ぜひご利用ください。
※個人情報の入力なし
③Webアプリとして開発する
一般的に、SafariやGoogle ChromeなどのWebブラウザを通じてアクセスすることができるアプリケーションは「Webアプリ」と呼ばれ、一方で、スマートフォンに直接インストールして使うアプリケーションは「ネイティブアプリ」と呼ばれています。
多くの企業はその機能性やユーザー体験を考慮してネイティブアプリの開発を希望する傾向にありますが、個人的にはその80%以上の企業が「Webアプリでも十分に目的を果たせる」と感じています。
④開発する機能を限定する
1つの機能を実装する際にかかる費用は、ノーコード開発の場合で10万円以上、フルスクラッチ開発では20万円以上となっています。
よって事前に必要な機能を慎重に選定することで、顧客に提供する価値を維持しながら、大幅なコスト削減が実現可能です。
以下に示す基準をもとに、必要な機能を絞り込むことをおすすめします。
- 必須の機能
- あると便利な機能
- 将来的に追加したい機能
- 不要な機能
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アプリ開発会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイント
アプリ開発会社を選ぶ際は、以下5つのポイントを意識しましょう。
- 過去の実績が信頼できるか
- ブログ、SNS、YouTubeで有用な情報を発信しているか
- 問い合わせ時の対応が丁寧か
- サポート体制が充実しているか
- 自社の事業や課題に基づいた提案をしてくれるか
【ポイント①】過去の実績が信頼できるか
アプリ開発会社を選ぶ際には、過去の実績を綿密に確認することが非常に重要です。特に、最近ではアプリの「ユーザー体験」や「デザイン」における差別化が、競争力を高めるための鍵となっています。
そのため、技術力に欠ける会社に依頼すると、ユーザーの期待に応えるアプリを開発することが難しくなり、結果として成功に結びつきにくくなる可能性があります。したがって、信頼性が高く豊富な実績を持つ会社を選ぶことで、高品質なアプリを提供することが期待できるでしょう。
【ポイント②】ブログ、SNS、YouTube等で有用な情報を提供しているか
アプリ開発会社を選ぶ際には、その会社がアプリ開発に関する情報をどの程度発信しているかを確認することが重要です。
個人的な意見ですが、有益な情報を提供している企業のサービスを利用することで、問題が発生する頻度が比較的低くなると感じています。
発信されている情報をチェックし、「この企業は信頼できそうだ」「私たちの事業に適している」と思えたら、その企業に問い合わせてみるのがおすすめです。
【ポイント③】問い合わせ時の対応が親切か
アプリ開発を円滑に進めるためには、質問に対して丁寧に対応し、ヒアリングを重視する企業を選ぶことが重要です。
なぜなら、開発は綿密なコミュニケーションを伴う共同作業であり、コミュニケーションが不足すると重大な問題に発展する可能性があるからです。そのため、最初に企業に問い合わせた際の対応が丁寧であり、円滑なコミュニケーションが取れるかどうかを確認することが肝心です。
【ポイント④】サポート体制が整っているか
適切かつ包括的なサポート体制は、プロジェクトの成功と長期的な運用の安定性を大きく左右します。
アプリ開発において、様々な課題や予期せぬ状況が発生することは避けられません。充実したサポート体制があれば、こうした問題に対して迅速かつ効果的に対応することが可能となり、トラブルの最小化やユーザー満足度の維持につながります。
【ポイント⑤】自社の事業や課題に基づいた提案を行ってくれるか
サービス開発の成功には、自社の課題に特化した解決策を提供できる企業との協業が不可欠です。単なる開発だけでは、市場のニーズを満たせない中途半端な製品になりかねません。
理想的なパートナーは、開発業務だけでなく、サービスのコンセプト設計にも積極的に関与し、的確な提案を行ってくれる企業です。そのような企業と協力することで、自社の課題解決に最適化されたサービスを生み出し、市場で高い評価を得ることができるでしょう。
したがって、サービス開発のパートナー選びは慎重に行い、自社のビジョンを共有し、共に成長できる関係性を構築することが重要です。
※個人情報の入力なし
Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くためのアプリ開発支援を行っています。ノーコードでも従来のコーディングでも支援を行っているので、新規事業・システム開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。