FlutterFlowでは、Firebaseとの統合や最新のセキュリティプロトコルを用いることで、安全性の高いアプリケーション開発環境を提供しています。しかし、セキュリティが強くても開発者のミスによって情報漏洩は起きるため、FlutterFlow開発を外注する場合は信頼性の高い会社を選ぶことが必須となっています。
本記事では、FlutterFlowのセキュリティ対策がどれほど安全かを検証し、具体的な理由を5つのポイントに分けて解説します。
この記事を読むことで、セキュリティについて心配することなくFlutterFlow開発を利用可能になるので、ぜひ最後までご覧ください。
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本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
【結論】FlutterFlowのセキュリティは安全
FlutterFlowのセキュリティは、安全性の高い技術と厳格な運用ポリシーによって守られています。
具体的には、Firebaseとの統合によりデータの暗号化や多要素認証といった機能を活用できるなど、堅牢なセキュリティ対策が施されており、多くの企業や開発者が安心して利用できる環境を提供しています。
FlutterFlowでは、セキュリティを最優先事項と考えています。
当社は、お客様のデータを保護し、ユーザーにとって安全な環境を確保することの重要性を理解しています。
と述べており、セキュリティに対し非常に力を入れていることが分かります。
世界的大企業からの信頼も得ており、そのセキュリティの高さが伺えます。
FlutterFlowのセキュリティが安全な5つの理由
【理由①】セキュリティへの取り組み
FlutterFlowは、セキュリティの確保を最重要課題としています。最新のセキュリティプロトコルと暗号化技術を採用し、データの不正アクセスや改ざんを防ぐための多層的な防御システムを構築しています。
さらに、定期的なセキュリティレビューとアップデートにより、常に最新の脅威に対応する準備が整えられています。
こうした継続的な取り組みは、ユーザーデータの安全性を保証する基盤となっています。
【理由②】カスタムデータセーフティ
FlutterFlowでは、ユーザーが扱うデータに対する高度な安全性を提供するため、カスタムデータセーフティ機能が実装されています。
この機能は、各プロジェクトのセキュリティニーズに応じて調整できるため、個々のアプリケーションに最適なデータ保護が可能です。
これにより、データの機密性、整合性、可用性が一貫して維持され、ユーザーは安心してアプリケーションを運用することができます。
【理由③】SOC2タイプ1認証
FlutterFlowは、SOC2タイプ1の認証を取得しており、これにより業界標準のセキュリティ対策が適切に実施されていることが保証されています。
SOC2タイプ1認証は、データ保護に関する組織の管理体制が基準を満たしていることを証明するもので、外部監査を通じて取得されます。
この認証は、FlutterFlowが厳格なセキュリティ管理を実施していることの証であり、ユーザーにとって信頼性の高いプラットフォームであることを示しています。
※SOC(Service Organization Control:サービス組織管理)2タイプ1とは、企業が顧客データやシステムをどのように安全に管理しているかを証明するための報告書の一つです。特に、企業が情報セキュリティに関する基準をどのように設計し、それに基づいて運用しているかを評価します。
【理由④】GCPベストプラクティス
FlutterFlowは、Google Cloud Platform(GCP)のベストプラクティスに準拠して設計・運用されています。
これにより、GCPが提供する強力なセキュリティサービスを活用し、データ保護とインフラストラクチャの安全性を高いレベルで確保しています。
具体的には、Cloud ArmorによるDDoS攻撃の防御、Cloud IDSによる異常検知、Key Management Serviceによる暗号鍵管理など、先進的なセキュリティ機能が活用されています。
※DDoS(Distributed Denial of Service:分散型サービス拒否)攻撃とは、複数のコンピュータから同時に大量のデータやリクエストを特定のサーバーやネットワークに送りつけ、サービスをダウンさせる攻撃です。
※暗号鍵管理とは、データを暗号化して安全に保護するための「鍵」(暗号化や復号に使うデータ)を安全に生成し、保管し、利用し、破棄するプロセスを管理することです。
【理由⑤】セキュリティおよび監視サービス
FlutterFlowは、様々な監視サービスを導入し、システムの安全性を維持しています。リアルタイムのモニタリングにより、潜在的なセキュリティリスクや脅威を即座に検出し、迅速に対応することが可能です。
また、定期的なセキュリティ診断や脆弱性テストを実施することで、システム全体の安全性が常に最適化されています。
これにより、ユーザーは安心してFlutterFlowを利用することができます。
【注意】セキュリティが強くても、情報漏洩は起きる
ここまでの説明で、FlutterFlowのセキュリティがいかに優れているかご理解いただけたかと思います。しかし、FlutterFlowを利用することで情報漏洩のリスクが完全にゼロになると断言できるでしょうか?
答えは「いいえ」です。
その理由について、詳しく解説していきます。
過去に他ツールで情報漏洩が起きている
ノーコード開発ツールの提供者がどれほどセキュリティに力を入れていても、情報漏洩が起こる可能性は依然として存在します。
具体的な例として、Microsoftが提供するアプリ開発ツール「PowerApps」で発生した情報漏洩の事例を以下に紹介します。
米セキュリティ企業のUpGuardは8月23日(現地時間)、米Microsoftの「Power Appsポータル」で作成された47の組織のアプリで、合計3800万件に上る個人情報の漏えいがあったと発表した。
UpGuardは5月にこの問題を発見し、Microsoftおよびデータを漏えいさせていた企業には通知済み。アプリの脆弱性のせいではなく、ある機能を初期設定のまま使うとホストされているデータが公開されてしまう仕様になっていたためだ。
引用:Power Appsポータルの設定ミスで約3800万件の個人情報漏えい
要するに、単なる設定ミスが原因で情報漏洩が発生したということです。
この事例はFlutterFlowにも関連しており、いかにFlutterFlowが万全なセキュリティを提供していたとしても、開発者が設定を誤れば情報漏洩が発生してしまいます。
セキュリティの強さは開発者に依存する
FlutterFlowの開発において、情報漏洩のほとんどの原因は「開発者のセキュリティ対策の不足」にあります。
適切にセキュリティ対策を施せば、FlutterFlowで情報漏洩が発生することはほぼありません。しかし、適切なセキュリティ対策を行うことは容易ではありません。そのような場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
【解決策】FlutterFlow開発を外注する場合は信頼性の高い会社を選ぶ
この記事を読み進めている方の中には、FlutterFlow開発を外部に委託してサービスをリリースしようと考えている方も多いのではないでしょうか。
FlutterFlow開発を外注する際には、ぜひ「信頼性の高い会社」に依頼することをおすすめします。FlutterFlowは新しい技術であるため、企業によって技術力に大きな差があります。
そのため、依頼しようとしている会社が本当に信頼できる高い技術力を持っているかどうかをしっかりと調査することが重要です。
では、どのようにして信頼性の高い会社を見極めるべきでしょうか。基本的には、
- 信頼できる実績があるか
- 問い合わせた際の対応がよいか
- ブログやSNSで発信されているか
を調べれば、信頼性の高い会社を見つけられると思います。
FlutterFlowのセキュリティの解説は以上です。
弊社Walkersでは成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くためのFlutterFlow開発支援を行っています。新規事業開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。