ノーコードやクラウド技術の進化により、ネットショップの立ち上げはますます手軽になりました。
これまでのように専門的な知識や高額な初期費用を必要とせず、誰でも短時間で自分のブランドや商品をオンラインで販売できる時代が到来しています。
その中でも国内で圧倒的な人気を誇るのが、国内最大級のECプラットフォーム「BASE(ベイス)」です。
BASEは、初心者から小規模事業者まで誰でも無料でネットショップを開設できるサービスで、初期費用・月額費用が一切かからず、商品が売れたときにのみ手数料が発生する仕組みです。
直感的な操作でデザインをカスタマイズでき、決済や配送、SNS連携までをワンストップで完結できる手軽さが魅力です。
「最小のコストで自分のネットショップを持ちたい」「SNS発信を活かして販売したい」という方にとって、BASEはまさに最初の一歩に最適なノーコードECツールです。
この記事では、BASEの特徴や注意点、料金体系、基本的な使い方まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
商圏を日本国内だけに絞ってオンラインストアを始めたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
Walkersでは「最小限のコストでプロダクトを立ち上げたい」「アイデアをすぐに形にしたい」企業さまに、事業を成功に導くノーコードを用いた開発支援を行っています。
⇒ノーコードによる開発支援サービスの概要はこちら

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード開発専門メディア「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰
「Walkersメディア」編集長。
ノーコードの電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
BASE(ベイス)とは?

BASE(ベイス)とは、BASE株式会社が提供するオンラインショップ作成サービスです。
誰でも簡単にオリジナルのECサイトを開設できるクラウド型のプラットフォームで、2012年のサービス開始以来、個人から法人まで幅広いユーザーに利用されています。
初期費用や月額料金なしで始められる手軽さと、豊富な機能拡張による柔軟性から支持を集めており、ネットショップ開設実績は国内で7年連続No.1という圧倒的なシェアを誇ります。
BASE最大の特徴は「無料で簡単」にネットショップを開ける点です。
サイトデザイン、決済機能、在庫管理などショップ運営に必要な機能がオールインワンで備わっており、プログラミングなど特別なPCスキルがなくてもすぐにネットショップオーナーになれる魅力があります。
また、BASEは単なるショップ作成ツールに留まらず、集客や運営サポート機能も充実しています。InstagramショッピングやYouTubeショッピング機能との公式連携によりSNSから商品の直接購入導線を作れるほか、BASE独自の購買アプリ「Pay ID」を通じて新規顧客流入を促す仕組みも整っています。こうしたトータルサポートの充実度も、BASEが選ばれる理由の一つです。
BASEの4つの特徴
BASEには他のネットショップ作成サービスと比べて優れた点が多数あります。ここでは、その中でも特に押さえておきたい4つの特徴(メリット)を紹介します。

【特徴①】初期費用・月額無料でリスクゼロ

BASEでは無料プランを利用すると、ショップ開設にかかる初期費用が0円、月額固定費も0円です。
商品が売れるまで一切コストがかからないため、「売上ゼロなのに維持費だけかかる」といった心配がありません。
赤字リスクなく気軽に始められるので、副業のお試しや小規模ビジネスのスタートにも最適です。
もし売上が伸びてきても、後述する有料プランに切り替えることで手数料負担を抑える選択肢も用意されています。
【特徴②】専門知識不要で簡単操作

BASEはプログラミングや高度なPCスキルが不要で、初心者でも直感的な操作でショップ開設から運営まで行えます。
管理画面はシンプルでわかりやすく、商品登録やデザイン変更もフォームに入力・選択するだけで完結します。
公式マニュアルやサポートも充実しており、困ったときはヘルプページ「BASE U」でノウハウを学んだり、コミュニティで相談することも可能です。エンジニアではないネットショップ初挑戦の方でも安心して利用することができます。
【特徴③】決済方法はオールインワン&即導入

BASEでは、クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、キャリア決済、PayPal、Amazon Pay、後払い(Pay ID)など、豊富な決済手段を標準搭載しています。
しかもBASEでは「BASEかんたん決済」の利用申請を行うだけで最短0秒でこれら決済手段をショップに導入可能です。
通常、各種決済を自サイトに導入するには審査や契約で数日~数週間かかることもありますが、BASEならワンクリックで即時に多様な支払い方法を用意できるため、開店準備が非常にスムーズです。
顧客にとっても希望の支払い方法を選べる利便性が高く、販売機会を逃しにくいメリットがあります。
【特徴④】集客支援と販売チャネルの広がり

クラウド型サービスでありながら、BASEには独自の集客支援策が整っています。
例えばInstagram販売AppやYouTubeショッピング連携により、SNS投稿から直接商品購入ページへ誘導することが可能です。
さらにBASEが提供する購買アプリ「Pay ID」には累計1,500万以上のユーザーが登録しており、あなたのショップ商品をこのアプリ上に出品すれば、新規顧客との接点拡大につながります。
Pay IDアプリでは複数ショップの商品が並ぶおすすめ画面や、フォロワーへの新商品通知機能もあり、BASEならではの“小さなモール”的な集客効果が期待できます。
このように、自力集客をサポートする仕組みが備わっている点もBASEの強みと言えるでしょう。
これらの特徴により、BASEは「誰でもリスクなく始められるネットショップ構築ツール」として、多くの個人・小規模事業者から支持を集めています。
初期費用ゼロ・専門知識不要という手軽さに加え、決済・集客・販売支援までをワンストップで完結できる点は、他の国内サービスにはない強みです。
SNS連携や「Pay ID」アプリを通じた販路拡大など、販売チャンスを最大化できる仕組みも整っており、BASEはまさに“スモールビジネスの味方”と言えるでしょう。
BASEの4つの注意点
ネット販売を始める上で非常に便利なBASEですが、利用にあたって注意したいデメリットも存在します。
他サービスや販売方法と比較した際に感じられる代表的な課題を4つ取り上げます。メリットだけでなくデメリットも正直に把握した上で、自身のショップ運営に適しているか判断しましょう。

【注意点①】集客は基本的に自分で行う必要がある
BASEは楽天市場やAmazonのような巨大モールと異なり、プラットフォーム自体が積極的に集客してくれるわけではありません。
ショップへの集客はSNS発信や広告出稿など、オーナー自身のマーケティング努力が欠かせない点が懸念です。
ただしBASEの場合、前述のとおりInstagramやYouTubeとの連携機能、さらに累計1,500万ユーザーの「Pay ID」アプリに商品掲載できる仕組みがあるため、独自ドメイン型ECとしては集客しやすい部類ではあります。
それでもモール型の集客力には及ばないのが実情なので、「開店すれば勝手に売れる」というものではない点に留意が必要です。
【注意点②】売上規模が大きくなると手数料負担も増加

BASEの無料プラン(スタンダードプラン)では、売上発生時に最低でも決済手数料3.6%+40円とサービス料3%が差し引かれます。
他のECサイト開発・運営サービスと同様に、少額の売上では問題ないものの、売上高が大きくなるほど支払う手数料総額も増えていき、成功すればするほどコストも増える構造です。
高額な売上を安定的に計上できるようになった場合、手数料率を引き下げるために有料プラン(グロースプラン/月額16,580円/決済手数料2.9%〜)への移行を検討しなくてはいけません。
つまり売上規模に応じて適切なプラン選択が必要で、無料のまま大きく売り続けるのは割高になる点に注意しましょう。
【注意点③】有料プラン利用時は固定費の負担が発生
前項で解説した「有料プラン」ですが、これは裏を返せば「売上がまだ少ない段階で導入すると固定費の方が重くのしかかる」というリスクがあります。
例えば、立ち上げ初期で月商が数万円程度の場合、スタンダードプランなら手数料以外ほぼゼロ円で運営できますが、グロースプランに早々に切り替えてしまうと月額約1.6万円の費用が赤字要因になりかねません。
そのため売上が軌道に乗るまでは無料プランで様子を見て、十分な売上規模になったら有料プランに切り替えるのが得策です。
グロースプランは強力なメリットがありますが、導入のタイミングを誤るとデメリットにもなり得る点を覚えておきましょう。
【注意点④】デザイン・機能のカスタマイズに限界あり

BASEはテンプレートを選んで構築するクラウド型のECサービスであるため、ゼロから独自設計できるインストール型やモール型に比べると、どうしてもデザインや機能拡張の自由度に制約があります。
凝ったデザインを追求したい場合にはHTML/CSSの直接編集が必要になりますが、完全なオリジナルデザインをECサイト未経験の方が作り込むのは容易ではありません。
また、拡張機能(BASE Apps)は80種類以上と充実しているものの、Shopifyのように数千種類ものアプリから好き放題に機能追加できるわけではないため、大規模に拡張したい場合には物足りなさを感じる可能性もあります。
こうしたカスタマイズ性の限界は、ショップ運営の規模やこだわり度合いによってはデメリットとなり得るでしょう。
以上のような注意点はあるものの、BASE自体も継続的に機能改善が進められており、決済やデザイン機能、外部連携などは年々アップデートされています。
運営ノウハウを共有する「BASE U」などのサポートサービスも拡充しており、初心者でも成長に合わせてスムーズに運営できる環境が整いつつあります。
「初期費用ゼロで手軽にネットショップを始めたい」「まずは小規模から販売を試したい」という方にとって、BASEは非常に魅力的な選択肢です。
売上が拡大してから他プランや他サービスに移行するという柔軟な戦略も取りやすく、リスクを最小限に抑えながらECビジネスをスタートできる点で、BASEは確かな価値を持つサービスと言えるでしょう。
BASEの料金プラン
BASEには、2つのプランが用意されています。それぞれのプランの特徴について解説します。
スタンダードプラン 無料 | グロースプラン ¥16,580/月(年契約) ¥19,980/月(月契約) | |
---|---|---|
決済手数料 | 3.6% + 40円 | 2.9% |
Amazon PayおよびPayPal利用時の決済手数料 | 4.6% + 40円 | 3.9% |
サービス利用料 | 3% | 0% |
売上金振込手数料 | 250円 | 250円 |
売上金2万円以下の振込手数料 | 550円 | 550円 |
お急ぎ振込(最短翌営業日振込) | 振込申請額の1.5% | 振込申請額の1.5% |
最速振込(最短当日振込) | 振込申請額の3% | 振込申請額の3% |
プランによって変わるのは「決済手数料」と「サービス手数料」のみで、BASEではどのプランでも同じサービス・機能を利用することができます。
そのため、まずはスタンダードプランでショップの運営を始めて、売り上げが増加してきたタイミングでグロースプランへの切り替えを検討しましょう。
BASEの使い方
実際にBASEでネットショップを開設する手順の概要を解説します。
BASEでは、公式のサポート体制が充実しているため、分からないことは適宜BASEのサポートに連絡しましょう。

公式サイトの「無料ではじめる」や「無料でショップを開設する」というボタンをクリックして、BASEのアカウントを作成します。

アカウント登録が完了すると、運営者情報の入力を求められます。
誤りのないように、情報の入力を行いましょう。

トップページの画面左のメニューバーから「デザイン」をクリックします。
すると、上記画像のようなECサイトの構築画面に移動します。
画面左のメニューから、様々なパーツをマウスでドラッグ&ドロップし、ECサイトを構築しましょう。
デザイン制作をやったことがないという方は、テンプレートを使用するか、AI機能を使用して自動でECサイトのデザインを作成しましょう。
ECサイトの構築が完了したら、画面右上に表示されている「保存」をクリックします。

画面左のメニューバーから、「商品」をクリックして、商品管理ページに移動します。
「商品を追加する」というボタンから、商品をBASEに登録しましょう。

ここまでできたら、ショップの公開は目前です。
ステップ3と同様に、トップページから、まだ入力できていない運営者情報の入力を行い、決済方法とショップの公開設定を行いましょう。
決済方法は、BASEに標準搭載されているため、BASE上で審査に申し込めば最短0秒で各種決済サービスが利用できるようになります。
BASEは「無料で簡単」というコンセプトを体現した、日本国内でもトップクラスに利用されているネットショップ開設サービスです。
初心者でも短時間でおしゃれなショップを立ち上げられ、決済・集客などの機能がすべて揃っている点が魅力です。特に、小規模ビジネスや個人の副業ショップには最適なプラットフォームと言えるでしょう。
ただし、モール型サービスのような自動集客はなく、SNSや広告など自力での集客施策が欠かせません。また、売上規模によっては手数料が割高になるため、成長に応じてプラン変更や他サービスへの移行も検討が必要です。
それでも、「まずはリスクなく始めたい」という方にはBASEが非常に適しています。
BASE(ベイス)の解説は以上です。この情報がBASEへの理解を深める助けになれば幸いです。
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