Dify(ディファイ)とは「AI言語モデルを用いてチャットボットなどの独自アプリを開発できるオープンソースのツール」です。無料でも利用でき日本語対応しているにも関わらず、高機能なAIアプリを開発できることから大きな注目を浴びています。活用事例としては“LPへのチャットボット実装”や“AIエージェント開発”などが多くあります。
この記事では、AIアプリ開発ツール「Dify(ディファイ)」について詳しく解説します。Difyの特徴やメリット、具体的な使い方まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。⇒AI導入支援サービスの概要はこちら
本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Dify(ディファイ)とは?
Dify(ディファイ)とは「AI言語モデルを用いてチャットボットなどの独自アプリを開発できるオープンソースのツール」です。
このツールを使えば、専門知識がなくても簡単に高機能なアプリを作成できます。
Difyのすごさ・使うメリット4選
【メリット①】無料でも使える
Difyの最大の魅力の一つは、無料で利用できる点です。基本的な機能を無料で試すことができるため、初めての方でもリスクなく始めることができます。
さらに、無料プランでも十分な機能が揃っているため、小規模なプロジェクトであれば問題なく使用できます。
【メリット②】日本語対応で初心者でも開発可能
Difyは日本語に完全対応しており、ノーコードでアプリを開発できる点が特徴です。これにより、プログラミングの知識がなくても直感的に操作できます。
初心者でも簡単に扱えるデザインとなっているため、短時間で高品質なアプリを開発することが可能です。
【メリット③】かなり高度なアプリも作れる
Difyは基本的なアプリだけでなく、かなり高度な機能を持つアプリも開発できます。
例えば、自然言語処理を用いた高度な対話機能や、特定のタスクに特化したボットを作成することが可能です。
そのため、Difyは初心者から上級者まで幅広いニーズに対応できるツールとなっています。
【メリット④】他人にも公開可能で活用しやすい
Difyで作成したアプリは、簡単に他人に公開することができます。
WebサイトやSNS、メールなど様々なチャネルで活用できるため、ビジネスの効率化や顧客対応の向上に貢献します。
また、チームでの共同作業もサポートしているため、複数人での開発・運用がスムーズに行えます。
Difyの4つの料金プラン
SANDBOXプラン 無料 | PROFESSIONALプラン $49/月(年契約) $59/月(月契約) | TEAMプラン $133/月(年契約) $159/月(月契約) | ENTERPRISEプラン 要問い合わせ | |
---|---|---|---|---|
メッセージ数 | 200件 | 5,000件/月 | 10,000件/月 | 無制限 |
チームメンバー | 1人 | 3人 | 無制限 | 無制限 |
開発できるアプリの数 | 10個 | 50個 | 無制限 | 無制限 |
ベクトルストレージ | 5MB | 200MB | 1GB | 無制限 |
ドキュメントのアップロード上限 | 50 | 500 | 1,000 | 無制限 |
ドキュメントの一括アップロード | ||||
メッセージリクエスト数 | 500件/日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ログ履歴 | 15日間 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
カスタムツール数 | 利用不可 | 10個 | 無制限 | 無制限 |
さらに詳しく料金プランについて知りたいという方は、AI開発ツールDify(ディファイ)の料金プランを徹底解説!ですべて解説しているのでそちらをご覧ください。
Difyでできること・活用事例5選
ここでは、Difyによって開発されたアプリを5つ紹介していきます。
さらに多くの事例を知りたい方は、【随時更新】Difyでできること・活用事例まとめをご覧ください。
【活用事例①】台本作成AI
YouTubeなどで公開する動画コンテンツを作成する上で、欠かせないものが台本です。Difyを活用することによって、「構成が大まかに固定されている台本」の作成業務を大幅に効率化に応用した事例です。
台本作成AIの開発方法については、Difyで「台本作成AI」を開発する方法について徹底解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。
【活用事例②】Youtube字幕の要約チャットボット
Youtubeの字幕から動画内容を要約するチャットボットを開発することで、情報収集の効率化に応用した事例です。
Youtube字幕の要約チャットボットの開発方法については、Difyで「Youtubeの字幕から動画内容を要約するチャットボット」を開発する方法について徹底解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。
【活用事例③】LINEと連携した手相占いAI
LINE公式アカウントとDifyを組み合わせることによって、「ユーザーがLINEに画像を送ると、Difyから手相占いの結果がLINEに届く」というチャットボットを開発した事例です。
LINEと連携した手相占いAIの開発方法については、Difyで「手相占いを行うチャットボット」を開発する方法について徹底解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。
【活用事例④】Slackで利用できるAIチャットボット
「社内でのみ使用できるAIチャットボットを構築したい。
」という人向けに作った、Slack×DifyのAIチャットボット事例です。社内のSlackにAIチャットボットを導入することによって、AIへの質問をより手軽に行うことができるほか、業務外での利用を防ぐことが可能になります。
Slackで利用できるAIチャットボットの開発方法については、Difyで「Slackで利用できるAIチャットボット」を開発する方法について徹底解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。
【活用事例⑤】オンラインスクールLPのチャットボット
こちらは弊社Walkersが運営しているオンラインスクールのLPにDifyを実装した事例です。
【Difyで開発してみたPart1:HPに埋め込むAIチャットボット】
— つかさ@受託開発しつつ事業を創りまくる人 (@tsukasa_hiraga) June 7, 2024
まずは小手調べに弊社のbubbleオンラインスクールのLPにDifyで作成した「なんでも作れるBubbleAIくん」を実装しました!… pic.twitter.com/RF6A0VF4a7
かなり高度に作成しましたので、以下のURLより試してみてください。
»関連記事:【随時更新】Difyでできること・活用事例まとめ
Difyの使い方について徹底解説!
Difyの使い方について、アカウント登録方法〜アプリ開発方法まで、順を追って解説していきます。
【使い方①】アカウントを開設する方法
アカウント登録が完了すると、以下のようなDifyホーム画面に移動します。
そちらから操作することで、アプリを開発できます。
【使い方②】日本語に設定する方法
※すでに最初から日本語になっている方はスキップしてOK
【使い方③】言語モデルとの連携方法
【使い方④】チャットボットを開発する方法
ここでは「チャットボット」を選択しましたが、Difyでは主に4種類のアプリを開発できます。
- チャットボット:複数の質問と回答を通じて継続的な対話を行うアプリ
- テキストジェネレーター:入力されたプロンプトに応じて高品質なテキストを生成するアプリ
- エージェント:タスクを自動的に完了するためのツールを選択できるアプリ
- ワークフロー:フローチャートに基づいて高度なアウトプットを出力できるアプリ
また、チャットボットのオーケストレーション方法には以下の違いがあります。
- 基本:簡単かつ迅速に設定可能
- Chatflow:会話の流れをフローチャットで厳密に設定可能
「手順」では、チャットボットの動作や応答スタイルを決定するための指示を設定します。
ここでは以下のように指示しています。
AIチャットボット開発ツールであるDifyの専門家として質問に回答してください。
「変数」では、チャット内容に対してフォーム要素を追加できます。少し難しいためここでは設定なしで進めます。
「コンテキスト」では、PDF、Notion、Webサイトを設定することでそのデータから出力を行えるようになります。
添付画像赤枠をクリックして、好みの言語モデルを選択します。
ここでは「gpt-3.5-turbo」を選択したまま進めていきます。
下にある「機能を追加」をクリックすると、追加できる機能が表示されるため、任意で機能を追加します。
右下にある入力欄より質問文を送ると、青枠のように返答をプレビューできます。
「公開する」をクリックし「公開(更新)」を行い、「アプリを実行」を選択します。
入力欄に質問文を送ると、チャットボットより返答が行われます。
「New Chat」より新たに質問を送ることも可能です。
よくある質問集
- Difyは商用利用できるの?
-
Difyは「マルチテナントSaaSの提供」「ロゴおよび著作権情報の削除・変更」をしない場合は商用利用が可能です。それらをする場合は商用ライセンスの取得が必須となっています。
詳しくは、Difyは商用利用できるの?【結論:できるが注意点あり】でまとめていますので、そちらをご参考ください。
- Difyのセキュリティは安全?
-
基本的には安全です。
利用規約によると米国カリフォルニア州法に準拠されているため、一般的なソフトウェアと同等にはセキュリティの対処がなされています。
詳しくは、Difyは安全に使用できるのか?中国企業が運営しているって本当?セキュリティについて徹底解説!でまとめていますので、そちらをご参考ください。
AIアプリ開発ツールDifyの解説は以上です。この情報がDifyへの理解促進につながれば嬉しく思います。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。