本記事では、AI開発ツールDifyの料金プランについて、一覧表にまとめながらわかりやすく解説します。
この記事を読むだけで、Difyの料金は完全に理解できますので、ぜひ最後までご覧ください。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。⇒AI導入支援サービスの概要はこちら
本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Difyの4つの料金プランを「一覧表」で紹介!
SANDBOX 無料 | PROFESSIONAL $49/月(年契約) $59/月(月契約) | TEAM $133/月(年契約) $159/月(月契約) | ENTERPRISE 要問い合わせ | |
---|---|---|---|---|
メッセージクレジット | 200件 | 5,000件/月 | 10,000件/月 | 無制限 |
AI言語モデルプロバイダー | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate |
チームメンバー | 1人 | 3人 | 無制限 | 無制限 |
開発できるアプリの数 | 10個 | 50個 | 無制限 | 無制限 |
ベクトルストレージ | 5MB | 200MB | 1GB | 無制限 |
ドキュメントのアップロード上限 | 50 | 500 | 1,000 | 無制限 |
ドキュメントの一括アップロード | ||||
メッセージリクエスト数 | 500件/日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
注釈返信の制限 | 10回 | 2,000回 | 5,000回 | 無制限 |
ログ履歴 | 15日間 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
カスタムツール数 | 利用不可 | 10個 | 無制限 | 無制限 |
Webアプリのロゴ変更 | ||||
LLMの負荷分散 | ||||
企業向けの高度な機能 | ||||
サポート | コミュニティフォーラム | メールサポート | 優先メール&チャットサポート | 専用のSlackチャンネル、電話、メールによるサポート&導入支援 |
出典:【Dify公式】Difyの料金プラン
SANDBOXプラン(無料)は、とりあえずDifyを試してみたい方のためのプランです。
PROFESSIONALプランは、ビジネスで本格的に利用していきたいという方に使われることが多いです。
TEAMプランは、組織で少し規模の大きい開発を行っていきたい方におすすめとなっています。
ENTERPRISEプランは、企業全体でDifyを導入して効率化を目指したい方に推奨しています。
料金プランの各項目について徹底解説!
①メッセージクレジット
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 200件 |
PROFESSIONAL | 5,000件/月 |
TEAM | 10,000件/月 |
ENTERPRISE | 無制限 |
メッセージクレジットは応答できる回数のことを示しており、以下のように計算できます。
- GPT3.5-turbo (デフォルト) を使用した場合:1つのAI応答ごとに1メッセージクレジット
- GPT-4を使用した場合:1つのAI応答ごとに20メッセージクレジット
つまり無料プランでは、デフォルトで200応答まで、GPT-4の場合は10応答まで、であれば課金なく使用可能です
また、設定によってチャットボットが使用するAI言語モデルは変更できます。
②AI言語モデルプロバイダー
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate |
PROFESSIONAL | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate |
TEAM | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate |
ENTERPRISE | OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate |
どのプランでも使用できるAI言語モデルプロバイダーは変わりません。
③チームメンバー
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 1人 |
PROFESSIONAL | 3人 |
TEAM | 無制限 |
ENTERPRISE | 無制限 |
チームプラン以上で無制限となるため、開発チームを作ってDifyを利用していきたいという方にはTEAMプラン以上がおすすめです。
④開発できるアプリの数
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 10個 |
PROFESSIONAL | 50個 |
TEAM | 無制限 |
ENTERPRISE | 無制限 |
無料プランでも10個までアプリを開発できるため、実際に開発した後にプランを切り替えるとよいでしょう。
⑤ベクトルストレージ
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 5MB |
PROFESSIONAL | 200MB |
TEAM | 1GB |
ENTERPRISE | 無制限 |
ベクトルストレージとは、言語モデルがデータを理解するために使うメモリストレージのことです。
これはAPIやNotionを通じてアップロードやインポートしたデータのサイズとは異なり、ファイル内のプレーンテキストの量に基づいて計算されます。
例えば、10MBのPDFファイルを抽出した場合、ベクトルストレージの使用量は約1MBになります。
⑥ドキュメントのアップロード上限
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 50 |
PROFESSIONAL | 500 |
TEAM | 1,000 |
ENTERPRISE | 無制限 |
Difyにデータを送るためのドキュメントのアップロード上限ですが、ドキュメントをできる限りコンパクトにまとめることで、アップロード数は節約可能です。
⑦ドキュメントの一括アップロード
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | |
PROFESSIONAL | |
TEAM | |
ENTERPRISE |
無料プランでは一括アップロードできないため、少し不便です。膨大な量のデータを組み込ませたアプリを作りたい方は、有料プランの方が効率的に開発できます。
⑧メッセージリクエスト数
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 500件/日 |
PROFESSIONAL | 無制限 |
TEAM | 無制限 |
ENTERPRISE | 無制限 |
メッセージリクエストとは、Difyで開発したアプリの中でAPIが呼び出される回数のことを指します。
API呼び出しやWebアプリのセッション中に生成されたすべてのメッセージが含まれて計算されます。
⑨注釈返信の制限
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 10回 |
PROFESSIONAL | 2,000回 |
TEAM | 5,000回 |
ENTERPRISE | 無制限 |
注釈返信とは、Difyで開発したチャットボットの返信をカスタマイズできる機能のことを指します。
この機能はチャットボットの精度を向上させたい人向けの機能であるため、本格的にDifyを活用していきたい方は積極的に活用できる有料プラン以上が好ましいでしょう。
⑩ログ履歴
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 15日間 |
PROFESSIONAL | 無制限 |
TEAM | 無制限 |
ENTERPRISE | 無制限 |
有料プランでは、ログ履歴はいつまでも見られるため安心して編集できます。
⑪カスタムツール数
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | 利用不可 |
PROFESSIONAL | 10個 |
TEAM | 無制限 |
ENTERPRISE | 無制限 |
カスタムツールとは、外部APIと連携するための機能です。カスタムツールによってDifyで独自的な機能を持ったアプリを開発できるようになります。
⑫Webアプリのロゴ変更
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | |
PROFESSIONAL | |
TEAM | |
ENTERPRISE |
有料プラン以上では、Webアプリとしてロゴを自由に編集できるようになります。
⑬LLMの負荷分散
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | |
PROFESSIONAL | |
TEAM | |
ENTERPRISE |
LLMの負荷分散とは、AI言語モデルに複数のAPIキーを追加しAPIレート制限を効率的に回避できる機能です。
有料プラン以上で利用可能です。
⑭企業向けの高度な機能
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | |
PROFESSIONAL | |
TEAM | |
ENTERPRISE |
企業向けのENTERPRISEプランでは、以下の高度な機能を利用できます。
- SSO (SAML および OIDC)
- 複数のワークスペース
- 広範なホワイトラベル
- 交渉可能なSLA
- モデルの負荷分散
- 集中化されたワークスペースとユーザー管理
- カスタムロール
- 専用のSlackチャンネル、電話、メールによるサポート
- エンタープライズレベルの使用状況の分析
⑮サポート
プラン | 内容 |
---|---|
SANDBOX | コミュニティフォーラム |
PROFESSIONAL | メールサポート |
TEAM | 優先メール&チャットサポート |
ENTERPRISE | 専用のSlackチャンネル、電話、メールによるサポート&導入支援 |
無料プランではDifyのディスコードからサポートを受けることができます。
有料プランでは、support@dify.ai のメールサポートを受けられます。
Difyの料金プラン解説は以上です。この情報がDifyの理解促進につながれば嬉しく思います。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。