この記事の結論
ChatGPT dotsは専用のパソコンと4,000以上のアプリを使い、予定の確認や先回りの調べものまで24時間任せられる一方、自分から電話をかけることはできず、お金やパスワードに関わる操作は最後に人が行う必要がある。覚えた内容を1件ずつ消すこともできないため、重要な作業の確認は引き続き人が担う。
ChatGPT dots(ドッツ)とは、OpenAIが2026年9月29日に発表した、24時間働き続けるAIアシスタントです。
ただ、dotsに任せれば何でもできるわけではありません。
この記事では、ChatGPT dotsでできること・できないことを整理し、仕事に使う前に押さえておきたい判断の基準をお伝えします。
Walkersでは「AIを用いたシステム開発のノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くAI開発×補助金支援を行っています。⇒サービス概要はこちら

執筆者:山口 鳳汰
累計100万PV以上のAI・ノーコード開発メディアの編集長。
アプリ開発の電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
AI・ノーコード開発を手がける成長支援カンパニー。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

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【比較表】ChatGPT dotsでできること/できないこと

ChatGPT dotsでできること10選、できないこと8選をそれぞれ順番に解説します。
内容は2026年10月20日時点の公式情報にもとづいており、発売直後のため今後変わる可能性があります。
ChatGPT dotsでできること10選

実際にdotsを使った人たちの活用事例を知りたい方は、【随時更新】ChatGPT dotsの活用事例8選をまとめて紹介!をご覧ください。
① 専用のパソコンを使った作業
ChatGPT dotsは、OpenAI側に用意された専用のパソコンの中で、ブラウザやアプリを操作しながら作業を進めます。
このパソコンはインターネット上にある「クラウド」と呼ばれる場所にあり、利用者が普段使っているパソコンとは別のものです。
利用者が接続を許可しない限り、手元のパソコンの中身には触れません。
公式の説明では、専用パソコンの中で次のことができます。
- 調べもの:ブラウザでインターネットを見て情報を集める
- 分析:集めた情報を整理して比べる
- ファイルの作成:資料などのファイルを作る
- ツールの実行:必要なソフトや道具を動かす
利用者はいつでもこの専用パソコンを開いて、作業の様子を確かめられます。
② 4,000以上のアプリとの連携
ChatGPT dotsは、OpenAIの「プラグイン」の仕組みを通じて、4,000以上のアプリとつなげられます。
プラグインとは、ChatGPTと外部のサービスをつなぐための追加機能のことです。
すでにChatGPTで設定した接続は、許可した範囲でそのまま使えます。
公式のヘルプでは、次のような使い方が紹介されています。
- 予定表の確認:毎朝の予定を見て、今日の流れを知らせてもらう
- メールの利用:自分のメールアカウントをつないで、依頼した作業に使わせる
- ログインが必要なサイト:安全な入力画面でログインすれば、その後の作業を任せられる
つなぐアプリは利用者が選べるので、必要なものだけを渡して使い始められます。
③ 複数の仕事の同時進行
ChatGPT dotsは、ひとつの仕事を任せている間にも、別の仕事を並行して進められます。
いくつもの会話を切り替えながら指示しなくても、新しい仕事や思いつきを渡し続けられます。
公式は、仕事の種類ごとに次のような活用例を示しています。
- 開発:お客様の要望を見張り、小さな改善案を作って動作を確かめ、確認依頼として届ける
- 発表準備:内容が変わったら、資料や文書の修正案を用意する
- 研究:新しいデータが届いたら分析をやり直し、図を更新する
- コンテンツ制作:インタビューの文字起こしから見どころを選び、紹介文やSNS投稿の案を作る
早期の利用者の例として、請求書の送り忘れに気づいたChatGPT dotsが請求書を用意し、本人の承認を得てから送ったという報告もあります。
④ 決まった時間や繰り返しの作業
ChatGPT dotsは、時間を決めた作業や、繰り返しの確認を予定として任せられます。
「毎朝、予定を確認して今日の予定を教えて」のように頼めば、決めた頻度で自動的に動きます。
公式ヘルプが挙げる使い方は次のとおりです。
- 毎朝の予定確認:その日の予定を朝に知らせてもらう
- あとで思い出させる:指定した時にリマインドしてもらう
- 定期的な調べもの:決めた頻度で情報をチェックする
予定した作業は一覧で確認でき、繰り返しの時間や完了時の通知も後から変更できます。
⑤ 頼まれる前の下調べ
ChatGPT dotsは、声をかけられなくても、つないだアプリの情報を読んで、役立ちそうなことを調べておけます。
公式はこの動きを「プロアクティブリサーチ(先回りの調査)」と呼んでいます。
たとえば、旅行の予定の変更に気づく、といった使い方が例に挙がっています。
調べた結果は、dotだけが読める非公開のメモとして保存されます。
ただしこの調査は「読むだけ」で、次のことはできないように作られています。
- 他の人へのメッセージの送信
- つないだアプリの内容の変更
- ブラウザやパソコンの操作
調べた内容をもとに実際に動くときは、通常の承認ルールと安全確認が適用されます。
⑥ 使うほど学ぶ記憶と好み
ChatGPT dotsは、やり取りやフィードバックを通じて、利用者の好みや判断の基準を学んでいきます。
ChatGPTに保存された記憶を受け取れるほか、つないだアプリの情報からも自分用の記憶を作ります。
公式は、学んでいく内容を次のように説明しています。
- 言い回し:自分らしい文体や書き方
- 良し悪しの基準:手直しした内容を、次の作業にも反映する
- 目標と優先順位:何を大事にしているか
一緒に使う時間が長くなるほど、毎回の説明が少なくて済むようになります。
⑦ 文章と音声での相談
ChatGPT dotsは、ChatGPTのデスクトップ、Web、スマホのアプリから、文字でも音声通話でも話しかけられます。
dotの側からも、進み具合の報告や質問、判断が必要なことを知らせてくれます。
名前をつけたり、キャラクターやペットの見た目を選んだりして、自分好みに整えることもできます。
話しかけ方は次のとおりです。
- 文字での質問:考えの整理や、作業の追加・修正の指示
- 音声通話:話しながら考えを整理したいときの相談
- dotからの連絡:進み具合の報告や、判断が必要な場面の確認
文章でも声でも同じdotにつながるので、場面に合わせて使い分けられます。
⑧ SlackやTeamsからの依頼
ChatGPT dotsは、SlackやTeamsからも話しかけられ、ChatGPTで始めた仕事をそのまま引き継げます。
Slackはビジネス向けのチャットツール、TeamsはMicrosoftのチャット・会議ツールです。
どの入口から話しかけても、dotは同じ文脈を引き継いで動きます。
公式が挙げる使い方は次のとおりです。
- 仕事の引き継ぎ:ChatGPTで始めた案件の続きを、チームのいるSlackで頼む
- 不具合の調査:Slackに上がった不具合の調査を始めてもらう(OpenAI社内の例)
- 専用アカウント:dot専用のSlackアカウントを作り、独自の名前と権限を持たせる
普段のチャットの延長で頼めるため、新しい画面を覚える必要がありません。
⑨ 許可した自分のパソコンでの作業
ChatGPT dotsは、利用者が許可したときに限り、手元のパソコンのファイルやソフトを使って作業できます。
この接続は初期状態ではオフで、ChatGPTのデスクトップアプリで「アクセスを許可」を選んだときだけ有効になります。
解除もいつでもできます。
手元のパソコンを使えるようにすると、できることが増えます。
- 手元のファイルを使った作業:パソコンに保存した資料を読み込んで進める
- 手元のソフトの利用:パソコンに用意した専用の手順やツールを使う
- 手元のブラウザの利用:専用パソコンのブラウザが入れないサイトを、手元のブラウザで開く
このほか、プログラム作成AIのCodexで作業環境を先に作っておけば、dotから開発作業を預けることもできます。
カメラ・マイク・画面を使わせたい場合は、接続に加えて、パソコン側の設定でChatGPTアプリに許可を出す必要があります。
⑩ 任せる範囲のルール設定と進み具合の確認
ChatGPT dotsは、どこまで自分の判断で動いてよいかを、利用者が「カスタムルール」で決められます。
たとえば「メールは絶対に送らない」といったルールを作れます。
ルールごとに、次の4つの動き方から選びます。
- 確認なしで実行する
- 事前に承認されていれば実行する(依頼文の中でやってよいと明示した場合)
- 実行の前に確認する
- 利用者に引き継ぐ
デスクトップアプリの「アクティビティビュー」では、進行中の作業と状況を一覧でき、途中で情報を足したり、方向を変えたり、止めたりもできます。
»出典:OpenAI「Introducing dots」2026年9月29日

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ChatGPT dotsでできないこと8選

① 自分から電話をかけてくることはできない
ChatGPT dotsは、発売時点では、利用者に電話をかけてくることはできません。
公式ヘルプは、発売時点ではdotから利用者に通話を始められないと案内しています。
そのため、
- 緊急の用件を、dotから電話で知らせてほしい
- 外出中に、電話で報告を受けたい
- 電話で口頭の確認を取りながら進めたい
などでは、期待した使い方になりません。
連絡は文章で届くため、確認の窓口(ChatGPTやSlack)をあらかじめ決めておくと運用しやすくなります。
② 専用のメールアドレスを持つことはできない
ChatGPT dotsは、発売時点では、dot専用のメールアドレスを持てません。
公式ヘルプによると、利用者本人のメールアカウントをつないで、依頼された作業に使う形になります。
Slackのように、dot専用のアカウントを作れるサービスとは扱いが異なります。
そのため、
- dot専用の名義で、取引先とメールをやり取りしたい
- 個人のメールと、dotの業務連絡を分けて管理したい
といった運用はできません。
組織としてdotに独自の身元と権限を持たせたい場合は、公式が企業向けの試験導入として案内している「スペシャリストdot」が選択肢になりますが、OpenAIの技術者と一緒に設計する個別の導入です。
③ スマホだけでSlackなどの連携を設定することはできない
ChatGPT dotsは、Slackやテキストメッセージなどのつなぎこみはパソコンから設定する必要があり、スマホだけでは設定できません。
dotの作成そのものは、2026年10月9日の更新で、iOSとAndroidの最新のChatGPTアプリからもできるようになりました。
ただし、スマホのブラウザ版には対応しておらず、Slackやテキストメッセージなどのつなぎこみはパソコンから設定します。
そのため、
- スマホだけでSlackとの連携を設定したい
- 電話番号宛てのテキストメッセージで話しかけたい(現在は米国のProユーザー向けの限定ベータのみで、公式は近日対応予定としています)
といった使い方は、現時点では難しい状況です。
パソコンでつなぎこみを済ませておけば、その後はChatGPTのスマホアプリから話しかけられます。
④ 複数のdotをチームのように動かすことはまだできない
ChatGPT dotsは、現時点では、最初の1つのdotから始める形で、個人が複数のdotを持ったりチームとして連携させたりはできません。
公式は、将来はdotを追加でき、各dotの速さや1か月に処理できる量を増やせるようにする予定だと説明しています。
複数のdotが協力して働く姿も構想として語られており、いずれも現時点で使える機能ではありません。
そのため、
- 営業用、開発用のように、役割ごとに別のdotを持たせたい
- 複数のdotに作業を分担させて同時に進めたい
といった使い方はできません。
当面は、1つのdotに依頼ごとの目的と範囲をはっきり伝えて使い分けるのが現実的です。
⑤ お金やパスワードなどの重要な操作は任せきれない
ChatGPT dotsは、パスワードの変更やお金の移動といった最も重要な操作を、利用者が自分で行う仕組みになっています。
間違いの影響が会話の外にまで及ぶおそれがあるため、公式は操作の重さに応じて、次のように利用者の関与を求めています。
- 利用者が自分で行う:パスワードの変更、金融口座間のお金の移動
- 毎回の承認が必要になることがある:データの完全な削除、出どころの分からないソフトの導入や実行、新しい重要なアクセス権の付与
- 承認が必要:お店のサイトに保存したカードでの購入(内容を具体的に示した事前承認も可)
- 相手の指定が必要:健康に関する情報を送るときは、送り先を名前で指定する
カスタムルールでも、これらの安全のための要件は外せません。
承認を出すときは「誰に・何を・いつ」まで具体的に書くのがコツで、1回の承認が継続的な許可になることはありません。
承認の仕組みなど、dotsの安全対策について詳しく知りたいという方は、ChatGPT dotsのセキュリティは本当に安全?【結論:安全だが注意点もあり】ですべて解説しているのでそちらをご覧ください。

⑥ 間違いや悪意ある指示のリスクはゼロにできない
ChatGPT dotsは、間違いを起こすことがあり、悪意ある指示を完全に防ぐこともできません。
公式も、重要な作業は必ず確認するよう明記しています。
Webページやメール、書類の中に、AIを操ろうとする隠れた命令が紛れていることがあり、これは「プロンプトインジェクション」と呼ばれる手口です。
対策として、ツールの制限、実行前の自動チェック、監視、承認の仕組みが組み合わされていますが、公式の説明は、リスクを減らすためのもので、なくすものではないという位置づけです。
そのため、
- 違うファイルを書き換えてしまう
- 見せるつもりのない情報を共有してしまう
- 資料やサイトに紛れた命令に従ってしまう
といった事態が起こる可能性は残ります。
実行した操作は、内容によっては取り消せません。重要な作業は成果物を人が確認し、つなぐアプリは必要最小限にしておくのが安全です。
発表直後に実際に報告された失敗と、その対策は、ChatGPT dotsの失敗事例5選|発表直後の報告と対策を完全解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。

同じ仕組みのAIで実際に起きたセキュリティ事故は、ChatGPT dotsのセキュリティ事故事例5選|同じ仕組みの事故と対策を完全解説で紹介しています。

⑦ 覚えた内容を1件ずつ確認・削除することはできない
ChatGPT dotsは、覚えた内容を、1件ずつ見たり、直したり、消したりすることができません。
記憶を消すには、dotそのものを削除(リセット)する必要があり、会話や予定された作業もまとめて消えます。
アプリとの接続を外しても、すでに取り込んだ情報は残ります。
そのため、
- 間違った内容を覚えさせてしまった
- 取引が終わった相手の情報だけを消したい
- 接続をやめたアプリから得た情報も消したい
といった場面では、細かい整理ができません。
導入前に、つなぐアプリと渡す情報の範囲を決めておくのが現実的な対策です。dotが作ったファイルやCodexの作業、ChatGPTの会話は別の場所に保存されるため、リセットしても消えません。
⑧ 対象外のプラン・地域・年齢では使えない
ChatGPT dotsは、発売時点では、対象のプラン・地域・年齢の利用者しか使えません。
公式が対象として挙げているのは、Pro、Business Premium、Enterprise(EduとHealthcareを含むベータ)のプランです。
提供は段階的に進むため、対象でも手元に届くまで数日かかることがあります。
次の場合は、現時点で使えません。
- EEA(欧州経済領域)・スイス・英国のProユーザー
- 管理者がまだ有効にしていないEnterpriseの職場(初期状態ではオフ)
- 18歳未満の利用者
導入を考えるときは、契約中のプランと地域が対象になっているかを、公式の提供地域の案内で先に確認しておくと安心です。
»出典:OpenAIヘルプセンター「Getting started with your dot」
対象のプランと料金をさらに詳しく知りたいという方は、【2026年最新】ChatGPT dotsの料金プランを完全解説!ですべて解説しているのでそちらをご覧ください。

まとめ:できないことを理解した上で活用することが重要

ChatGPT dotsは、専用のパソコンと4,000以上のアプリを使って、頼まれた仕事も先回りの調べものも24時間進めてくれる、新しいタイプのAIアシスタントです。
一方で、
- dotから電話をかけることはできない
- お金やパスワードなどの最終的な操作は人が行う
- 覚えた内容を1件ずつ確認・削除することはできない
など、明確な制約も存在します。
これらの「できないこと」を正しく理解せずに使うと、「思ったより使えない」と感じてしまう可能性があります。
逆に言えば、できることとできないことを理解した上で適切に使い分けることで、ChatGPT dotsの価値は最大化されます。
よくある質問集
- ChatGPT dotsは調べものや予定の確認などの作業に対応していますか?
-
はい、対応しています。専用のパソコンで調べもの、予定の確認、資料などのファイルの作成を進められ、ChatGPT、Slack、Teamsから話しかけられます。音声通話にも対応しています。
- ChatGPT dotsはどのプランで使えますか?
-
Pro、Business Premium、Enterprise(EduとHealthcareを含むベータ)のプランで使えます。EEA・スイス・英国のProユーザーと18歳未満の方は、発売時点では使えません。
- ChatGPT dotsだけで仕事を完結できますか?
-
いいえ、完結はできません。パスワードの変更やお金の移動は利用者が自分で行う仕組みで、間違いを起こすこともあります。重要な作業は成果物を人が確認する必要があります。
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