ChatGPT dots(ドッツ)とは、OpenAIが2026年9月29日に発表した、会話を閉じても専用の作業環境で動き続けるAIアシスタントです。
では、実際にどんな仕事に使われているのでしょうか。
本記事では、出典を確認できた使用報告とOpenAIの公式発表をもとに、dotsの活用事例を紹介します。
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執筆者:山口 鳳汰
累計100万PV以上のAI・ノーコード開発メディアの編集長。
アプリ開発の電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
AI・ノーコード開発を手がける成長支援カンパニー。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

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アプリ開発の電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

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ChatGPT dotsの活用事例8選
【事例①】出し忘れていた請求書をdotが見つけ、承認後に送付

まずは、ひとりで仕事をする人の日常で、dotが先回りした事例から見ていきます。AIエージェントの開発を仕事にしながら執筆も手がけるDan McAteer氏は、OpenAIの早期テストに参加し、送らなければならない請求書にdotが自分から気づいたと報告しています。
dotはメールのやり取りから必要な情報を拾って請求書を作り、本人が承認したあとにPDFで送付しました。作成までを任せ、送る判断は人が握る流れです。OpenAIの公式発表にも、社外の初期テスターが請求の出し忘れに気づいてもらい、承認後に送った例が紹介されています。
‘dots’ — OpenAI’s new proactive personal agent is HERE!
— Dan McAteer (@daniel_mac8) September 29, 2026
I was part of Dev Early Access Community testing.
To sum up my experience in a word:
> ‘Proactivity’
【事例②】運休の朝、頼んでいないのに代わりの列車を見つけてくれた

次も、本人が何も頼んでいない場面で働いた事例です。Swift(iPhoneアプリを作る言語)の教育者として知られるPaul Hudson氏は、ロンドン行きの早朝の列車が運休になった日の出来事を投稿しています。
dotは運休のメールを読み、手持ちの切符が前の列車でも使えることを確かめたうえで、その列車の現在の運行状況まで調べていました。前の列車は遅れていてまだ始発駅を出ておらず、本人は最初の依頼すらしないまま予定どおり駅へ向かって間に合ったそうです。
I got to try ChatGPT’s new dots personal assistant ahead of time as part of their Dev Early Access Community testing. TL;DR: It saved my day today.
— Paul Hudson (@twostraws) September 29, 2026
【事例③】9,000通超だった未読メールの整理をdotに任せる

ここでは、日々たまっていく作業を目標ごと任せた事例を紹介します。Tibo氏は、10月2日の投稿で9,000通を超えていた未読メールが6,110通まで減ったと報告し、整理用の設定を整えながら48時間以内の受信箱ゼロを目標に掲げました。
10月4日には、受信箱をゼロにできたのは人生で初めてだと投稿しています。ただし本人も「どれだけ続くか見てみよう」と書いており、この状態を保てるかは今後の使い方次第です。
I have never in my life achieved inbox zero until I just made it an active goal for my dot to help get it done. Let’s see how long it lasts, but it’s a great feeling.
— Tibo (@thsottiaux) October 4, 2026
【事例④】散歩中の電話で1日の段取りを決め、5桁規模の売上機会も指摘された

ここからは、仕事の段取りや会社の事務に使われた事例です。AI活用の情報を発信するPeter Yang氏は、数日間の試用で5桁の金額規模にあたる売上の機会をdotが指摘したほか、公開を控えたスマートフォンアプリの準備も進んだと報告しています(金額の単位は投稿に書かれていません)。
本人が気に入っている使い方は、散歩中にdotへ電話をかけ、「今日、何を片づけるべきか」を聞くことです。そこから他のChatGPTの作業へ仕事を割り振らせており、参謀役のように使っています。一方で、アプリ内で複数の作業を同時に進めると、どの話への返事かがわかりにくいとも書いています。
OpenAI’s new always-on agent, dots, is here!
— Peter Yang (@petergyang) September 29, 2026
Here’s my new video showing you how it works and how it compares to Grok Bot and Muse. I’ve been testing it for a few days and it:
→ Flagged a five-figure revenue opportunity
→ Got my mobile app ready for launch
【事例⑤】新会社の事務を任せ、約2時間分の作業が約15分で済んだ

続いて、立ち上げたばかりの会社の事務作業を任せた事例です。米国のニュースレター「Platformer」を運営するCasey Newton氏は、共同で新しいポッドキャスト会社を作った直後で、慣れない事務作業が次々に発生していました。
dotは、出演依頼を断る返信、弁護士へのメールの下書き、経理担当者の質問への回答に加え、保険ブローカー(保険の仲介会社)から届いた書類の記入も進めました。建物の階数や防火設備など本人が把握していなかった項目は、賃貸契約書や自治体のサイトを調べて埋め、答えられなかったのは2問だけです。本人は、約2時間分の作業を約15分の手間で済ませられたと見積もっています。

【事例⑥】未読のSlackにある会議依頼と、変更後の便が重なると警告

もう1件は、メディア企業Everyを率いるDan Shipper氏による報告です。本人はdotに「Boo」と名前を付け、受信メールやSlack(仕事用のチャットソフト)に届く依頼の振り分けを任せました。
飛行機の便を変更しようとしたとき、Booはまだ読んでいなかったSlackの会議依頼と新しい便の時間が重なると警告しました。カレンダーに入っていない予定まで見張ってくれる点が、先回りの価値です。一方で本人は、数日間のテストで権限まわりの不具合やメッセージの取りこぼしがあったとも書き、荒削りな新製品が好きでなければ1〜2週間待つことを勧めています。
BREAKING:
— Dan Shipper (@danshipper) September 29, 2026
@OpenAI just announced Dots—always-on agents in ChatGPT
I’ve been testing it for the last few days @every, here’s a quick vibe check:
【事例⑦】チャットで頼むとプログラムの修正案が返ってくる運用を個人で構築

最後は、開発の現場と、開発元のOpenAI自身の使い方です。在宅エンジニアのishizakahiroshi氏は、Slackで依頼を送ると、dotが許可されたGitHub(プログラムの保管場所)の指示書を読み、別の作業環境で修正して、確認用の修正案として返す運用を組み立てました。
10月2日から4日の観察として、必要な部品の取得に失敗して手で補った場面や、大きな課題では2時間以上たっても修正案が出なかったことが書かれています。そのため、30〜60分で終わる大きさに依頼を分ける方針にしたそうです。受け取った成果は、別の担当が確認してから取り込む前提です。

【事例⑧】開発元のOpenAI自身が、バグ調査やアプリ化に社内で使う

dotsを作ったOpenAIは、自社の仕事にも使っています。公式発表によると、Slackでバグが報告されるとdotがすぐ調査を始め、新しいデザインが届くと、チームが顧客の声に集中している間に実際に動くアプリへ仕上げています。
また、調達、請求書の処理、メールマーケティング、カスタマーサポート、取引契約の分野でも社内で初期テストを行い、その知見を、特定の業務を担う企業向けのdotの開発に生かしています。企業向けは対象を絞った試験導入の段階で、公式発表には導入企業名や数字の成果は載っていません。出典:OpenAI「dots のご紹介」
dotsでできることとできないことを整理して知りたいという方は、【完全版】ChatGPT dotsでできること/できないことを3分で解説!ですべて解説しているのでそちらをご覧ください。

うまくいかなかった事例と対策は、ChatGPT dotsの失敗事例5選|発表直後の報告と対策を完全解説!でまとめておりますので、そちらをご覧ください。

ここまで見てきたとおり、dotsは、見落としに気づく、散らばった情報をまとめる、人のいない時間に下準備を進める、といった場面で成果が報告されています。一方で、請求書の送信のように、外に出す前に本人の承認を挟む事例や、成果物を別の担当が確認してから取り込む事例もありました。どこまで任せられるのかは、扱う業務と、間違えたときの影響の大きさによって変わります。
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