開発コストを50%以上削減。自社開発からの切り替えで、理想的なプロダクトを開発できた

感覚過敏研究所株式会社クリスタルロードの事業部門)は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の感覚過敏を持つ人たちが快適に暮らせる社会を目指し、「感覚過敏の啓発活動」「対策商品の開発」「感覚過敏の解決に関する研究」の三つの軸で活動しています。

今回は、感覚過敏の方向けのセンサリーマップ「Calmspot(カームスポット)」の開発をご依頼いただきました。

「Calmspot」は、感覚過敏を持つ人々が外出先で感じる様々な感覚情報(音、光、匂いなど)や休憩場所に関するレビューを共有できるマップツールです。

感覚過敏研究所の代表である加藤 路瑛さんにお話をうかがいました。

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初回ミーティングでスケジュールとコストが明確に。安心して任せられると確信

―開発をご依頼いただく前の課題についてお聞かせください。

加藤:開発の進行管理です。依頼前は自社開発で進めていて、私はプロジェクトマネージャーとして、スケジュール・工数・コストの管理をしていました。一緒に仕事をしていたエンジニアの方は優秀だったのですが、私にとってプロジェクトマネジメントは初めてだったので、開発の知見が乏しく、見通しが不透明な状態でした。

「いつ開発が終わるのかも、開発費用の総額がいくらになるのかも把握できない」という状況が続き、プロジェクト管理の難しさに直面。危機感を覚えていたんです。

―Walkersを知ったきっかけやご依頼の決め手は何ですか?

加藤:自社開発の先行きが見えずに悩んでいた時、交流のある経営者の方に相談したところ、「ノーコード開発がよいのではないか」とアドバイスをいただき、Walkersをご紹介いただきました。

初回のミーティングで、担当の渡辺さんが丁寧に説明してくださり、それまで把握できていなかった開発スケジュールや金額感、工数などが明確になったことが決め手となりました。「わかりやすく、信頼できる」というのが第一印象でしたね。

実はノーコード開発という手法があるのは知っていたのですが、センサリーマップのようなプロダクトが理想通りの機能を満たす形で開発できるイメージがなかったんです。ノーコードの持つ可能性を知れたのも、すごく有益でした。

難しい修正にも柔軟に対応してもらえたからこそ、理想的なプロダクトに仕上がった

―ご依頼後、どのように開発を進められたのでしょうか?

加藤:私が作りたいものを伝え、開発についてはWalkersさんに任せるという形で進行しました。デザインに関しては、当社がFigmaで作成したUIやデザインデータを共有し、実装してもらうという流れでした。

Calmspotの新規登録ページ

特に重視したのは、マップ上に感覚過敏に関する情報や休憩場所といったレビューを投稿する機能と、投稿された情報を見やすく表示する点でした。

感覚過敏に関する情報を投稿・閲覧できる

―開発を進めるなかで特に印象に残った点を教えてください。

加藤:地図上の座標での情報投稿機能が、想定通りに実現できたことです。レビューの投稿を座標に紐付けるのか、スポットに紐づけるかというところから相談に乗っていただきました。

座標に紐づけることで同じ商業施設内でも「ここは騒がしいけど、ここは大丈夫」といった細かな情報が場所ごとに投稿・表示できるようになりました。

最初は地図を拡大せずに投稿すると座標がずれてしまい、別のスポットにレビューが紐づけられるなどの不具合がありました。何度も調整していただいた結果、現在は正確にレビューできるようになっています。

細かな情報が場所ごとに投稿・表示可能

さらにユーザー体験を重視し、投稿のしやすさや五感情報の絞り込みなど、ユーザー目線での機能改善を実施しました。レビューの投稿と閲覧は、「Calmspot」の要となる部分だったので、こまかいリクエストも多かったのですが全て対応いただけました。

誰でも簡単に投稿できる

管理画面も使いやすく設計されており、今後の運用がしやすそうなのも良かった点ですね。プロダクトのリリース段階のものとして、納得できる仕上がりになりました。

―コストや開発期間についてはいかがでしょうか?

加藤:開発コストにおいては、当初想定していた200〜300万円の予算から50%以上削減できました。また、運用コストもおさえられると見込んでいます。まだリリース前の段階ですが、管理がしやすく機能が充実しているので、効率的に運用できると期待しています。

開発期間は3~4ヶ月ほどですが、おそらく自社開発のままですと、もっと時間がかかったに違いありません。

―Walkersのサポートはいかがでしたか?

加藤:細かな修正や難しいリクエストにも柔軟に対応いただけたと感じています。先ほどお話した座標機能の調整の他にも、絞り込み機能の挙動など、細かい調整を何度も行いました。

細かい修正依頼をたくさんお願いしましたが迅速に対応いただき、実際に使いながら感じた課題をすぐに解決できました。難易度の高い修正であっても、3日ほどで対応いただけるので、非常に助かりましたね。

また、プロジェクト管理の部分を含めて、密にコミュニケーションをとっていただいたので、安心してお任せできました。

コミュニケーションツールもこちらの希望に合わせてDiscordを使用するなど、柔軟な対応をしていただきました。スムーズにプロジェクトを進められるよう、全体的にきめ細やかに配慮してもらえたと感じています。

―今回のプロジェクトを振り返って、Walkersの改善点などがあれば教えてください。

開発自体に関しては特に改善点はありませんが、デザインやUIについて、もう少しブレストをする機会を設ければ良かったと感じる部分もありました。

今後、第二弾、第三弾の開発を進める際には、マイページのUI改善やポイント機能の実装など、ユーザー目線で継続的に使いたくなるような仕組みづくりについて、一緒に検討できれば嬉しいです。

開発を任せることでゆとりが生まれ、別事業にも注力できる

―今後の目標について教えてください。

加藤:「Calmspot」は近日中にリリース予定で、多くの人に使っていただけるサービスにしていきたいと考えています。

感覚過敏のある方が不安から外出を諦めるケースが多いなか、「他の人はこういうところに行けた」「このルートなら行ける」といった情報が共有されることで、外出のきっかけになることを目指しています。

五感を意識しながら実際に施設を巡る「センサリーツアー」などのイベントも企画しています。当事者だけでなく、デベロッパーや施設関係者の方にもご参加いただくことで、社会の理解を深め、感覚過敏の方々が安心して生活できる社会づくりにつなげていきたいです。

リリース後もユーザーの声を聞きながら、より使いやすいサービスを目指す予定です。今後もWalkersさんにはパートナーとして、一緒にサービスの発展に取り組んでいただければと思っています。

―最後に、Walkersのノーコード開発はどのような会社に合うと思いますか?

加藤:「サービス開発を全てお任せしたい」という企業に最適だと思います。特にさまざまな事業を展開していて、開発に100%のリソースを割けない企業には非常におすすめです。

私たちも開発をWalkersさんに任せることで、別のプロジェクトを同時に進めることができ、時間を有効活用できました。

丁寧にコミュニケーションを取りながら開発を進めてもらえるので、知見があまりない企業でも、安心して依頼できると思います。


感覚過敏研究所様のプロダクト開発に携わり、満足の声をいただけて大変嬉しく思います。
Walkersとして今後もただ開発にとどまることなく、お客様が直面する問題を解決し、皆様の期待に応えるサービスをご提供いたします。

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