株式会社マックスは、1999年の創業以来、外国人人材の採用・雇用・定着を目指す企業様と日本で働く外国人の方々をワンストップでサポートしています。
外国籍の社員が多数在籍しており、企業と求職者の橋渡し役として、人材紹介から就業後のフォローアップまで幅広いサービスを展開しています。
今回は、ものづくり補助金を活用し、コーポレートサイトの制作、外国人向け求人・転職サイトの開発、外国人人材に関するメディアの立ち上げ・運用をトータルでご依頼いただきました。
株式会社マックスの正木さんに、ご依頼前に抱えていた課題やリリース後の効果などについて伺いました。
サイトが古く課題が山積み。補助金も含めたトータルサポートが依頼の決め手
―ご依頼いただく前の課題についてお聞かせください
正木:コーポレートサイトと求人・転職サイトどちらも仕様が古く、デザインも今のトレンドからはやや外れていました。私たちの事業や思いがあまり伝わらず、求職者様や企業様からの信頼を得られるサイトになっていないのも課題の一つです。編集に時間がかかるなど、やや使いにくい部分もありました。
特に転職サイトは、求人情報の掲載・更新が非常に大変でした。求人情報を日本語で作成し、それを翻訳してWordで入力して業者に送り、反映してもらうというプロセスが必要だったんです。四か国語対応のサイトなので、4つの原稿を用意するのはかなり時間も手間もかかりましたね。
2019年頃からリニューアルを考えていたのですが、私自身が入社して日が浅く会社全体を把握できていなかったため、踏み切れなかったんです。さらに社内にWeb周りのノウハウがない、コストが大きいなど、さまざまな問題が山積みでした。サイトリニューアル後のマーケティングの知識がなく、効果的な運用が難しいのもネックでした。
数年が経過して自社の理解が深まり、あらためてブランディングについて考えたときに、情報発信の重要さに気がついたからです。今はいろいろな会社さんが、Webで情報発信しています。当社には、外国人人材に関する豊富なノウハウがあります。使いやすいWebページをつくって、他社さんに負けないよう、情報発信していくことが、ブランディングにつながると考えました。
―Walkersにご依頼いただいた決め手は何ですか?
決め手となったのは、コンセプト設計から開発・制作、運用まで0→100までサポートしてもらえる点です。
既存のコーポレートサイトと求人・転職サイトの運営をお任せしていた方が、Walkersさんの代表の渡辺さんと知り合いで、紹介してもらいました。ただ完成品を納品するだけではなく、マーケティングを考慮したサイトづくりをまるごとお願いできると聞き、依頼を決めました。
将来的には内製化しなければいけないと考えていましたが、そもそもの土台もノウハウもない中でいきなり始めるのは難しいと感じていました。ですので、パートナーとして伴走してくれるのは、すごく心強かったです。
補助金についてのアドバイスももらえコストをおさえて開発できるのも魅力でした。
自社の強みがひと目でわかるサイトが完成。情報発信への意識が変わった
―ご依頼にあたってどのようなサイトを希望されていたのか、あらためてお聞かせください
正木:コーポレートサイトに関しては、自社の強みを伝え、外国人人材を活用する企業様から信頼を得られるようなサイトにしたいと考えていました。時間をかけて完璧なものをつくり込むというよりも、なるべく早めにリニューアルして、どんどんバージョンアップしたいとお伝えしました。ややタイトなスケジュール感でしたが、スピーディーに対応してもらえて助かりましたね。
※マックス様のコーポレートサイトはこちら:https://max-kyujin.com/
外国人向け求人・転職サイトに関しては、更新作業などの使い勝手が良く、求職者の方が見やすいデザインのサイトを希望しました。
※マックス様の外国人向け求人・転職サイトはこちら:https://jobohsamurai.com/
また、To B事業を伸ばすために、外国人人材に関するメディアの立ち上げと運営もお願いいたしました。外国人人材を雇用している企業様に対して、ノウハウを発信していくことで、会社の信頼性を高めたいと考えました。とはいえ、メディア運営の経験のない私たちだけでは効果的なメディア運営は難しいので、一緒に運営してもらっています。
※マックス様の外国人人材に関するメディアはこちら:https://max-kyujin.com/media/
―サイトリニューアル・メディア立ち上げ後の効果についてお聞かせください
正木:求人・転職サイトの更新作業を、大幅に効率化できました。以前は、求人情報の更新に通常は1週間、短くても3日間かかっていました。リニューアル後は日本語で求人情報を入力すると、自動で多言語化する仕組みなので、30分~1時間もあれば登録が終わります。お客様から「急ぎで人材を探したい」といったご依頼があった時も、すぐに求人募集がしやすくなり、サービス向上にもつながっています。今後マーケティング施策の成果が出て、利用者数が増えても、スムーズに対応できるはずです。
コーポレートサイトと求人・転職サイトのデザインを一新することで、若い世代の方にも興味を持ってもらいやすくなったと感じています。
また、コーポレートサイトのメッセージ性も高まりました。トップページに事業内容を配置し、一目でどのようなサービスを展開しているかわかるように。さらに「外国籍の社員が多く在籍している」などの強みもアピールする構成にしました。Walkersさんとすり合わせながら、マーケティングの視点を取り入れることで、お問い合わせのきっかけとなるサイトができ、とても満足しています。
外国人人材に関するメディアについても、立ち上げて良かったです。訪問した企業様から「御社のメディアをすごく参考にしています」というお言葉をいただくこともあり、これまでにはないコミュニケーションが生まれています。
あとは社内の情報発信に対する意識が大きく変わりました。意識が変わった背景には、サイトの使い勝手の向上や実際に反響をいただいて自信がついたことがあります。また、Walkersさんがやりたいことを実現する方法を一緒に考えてくれるのも大きいですね。SDGsに対する情報発信をする、自社の採用ページをつくるなど、積極的に情報発信をしていくつもりです。
外国人人材事業を展開するうえで情報発信の重要性は、今後さらに増していくはずです。情報発信への意識の変化や自信は、当社にとって大きな財産です。
業界への理解も深い頼れるパートナー。今後も一緒に施策を考えていく
―ご依頼前に不安だった点はありますか?
正木:Webサイトは形がないものなので、依頼前は「どんなサイトができるのか」「完成後にどのような効果があるのか」といった不安がありました。
しかし、制作がスタートする前に、私たちの希望を丁寧にヒアリングしたうえで要件定義を実施。Webサイトができるまでのプロセスや完成後の運用など丁寧に説明してもらえたので、安心してお任せできました。
完成後も、週1回の数値報告と月1回のオンラインミーティングで、きめ細やかに対応いただいています。数値報告では単にデータを共有するだけではなく、現状の分析や改善ポイントも合わせて伝えてもらえています。おかげで状況を正しく把握でき、効果的な運用ができています。
―Walkersのサポートで、特に印象に残っている点があれば教えてください。
正木:非常に丁寧にプロジェクトマネジメントをしていただいている点です。レスポンスも早く、私が夜に連絡したら、次の日の朝には返信が来ているので、とてもスムーズにプロジェクトを進められていますね。
また「こういうことを考えているんです」と相談すると、すぐに「では打ち合わせしましょう」と提案してくれるのも心強いです。私がざっくりとしか説明していなくても、整理してくれるので、相談しやすいと感じています。
当社のタスクに対して、こまめに進捗確認をしてくれるのもすごくありがたかったですね。初めて本格的にWeb制作を依頼したので要領がわからず、つい確認事項への回答や資料の提出が後回しになりがちでした。声をかけてもらえるので「何をしていいかわからない」と戸惑うことがありません。スムーズにリニューアルできたのも、進捗確認いただいたからこそです。
あとはリサーチをして「競合他社さんではこんなサイトがトレンドです」といった情報を共有してもらえる点です。サイト運営をするうえでリサーチはとても重要なのですが、リソースが足りず、私たちではなかなか進められないので、助かっています。
単にWebサイトを制作・運用するのではなく、パートナーとして私たちの事業である外国人人材業界の現状を理解したうえで、いろいろな提案をしてくれるのでとても頼りにしています。業界や事業への理解がある方が、より効果的な制作・運用ができるのを実感しています。オンラインミーティングで今後の施策について話していて、「こんなことができるかも」とわくわくしています。
補助金も含めてWeb周りの相談をまとめてできる。柔軟さとスピード感のある会社
―サイトを活用して実現したい目標があれば教えてください
正木:満足度が高いコーポレートサイトができたので、正社員の採用活動や集客などに活用し、事業拡大につなげたいですね。求職者の方や企業様からのお問合せが増えるよう、ブラッシュアップしていきます。
外国人向け求人・転職サイトについては、まだリニューアルしたばかりなので、成果がわかるのはこれからです。認知度を上げて、求職者様の登録数と求人数どちらも伸ばしていきたいと考えています。
将来的な目標は2つあります。
1つは、内製化です。私たちのリソースやノウハウが足りずに、Walkersさんに更新作業などいろいろお願いしていますが、いずれは基本的に自分たちでできるようになりたいと考えています。
もう1つは、外国人の方や外国人人材を雇用する企業様にとって、最初の相談先になることです。具体的には、日本で働きたい外国人の方と外国人人材を活用したい企業様が便利に使えるポータルサイトの開設を考えています。外国人人材の雇用・採用に取り組む会社はたくさんあり、それぞれに得意とする領域が異なります。他社さんの求人を掲載することで、求職者と企業様が出会う機会が増えますし、私たちも紹介料をいただけます。
また、日本に来て働く外国人の方々をサポートするコンテンツもつくりたいと考えています、今は日本で働く外国人の方々が増えていることもあり、人材紹介や転職といった求人情報はある程度充実しています。しかし、年末調整など働くうえで知っておきたい制度や生活に関する知識・ノウハウをまとめているサイトは少ない印象です。
来日して働くうえで、大変なことはたくさんあります。外国人人材に関する事業を展開している会社として、日本で働く外国人の方々をしっかりサポートしていきたいですね。まだ先の話ではありますが、Walkersさんのお力を借りながら、取り組んでいく予定です。
―最後に、Walkersのノーコード開発はどのような会社に合うと思いますか?
正木:コーポレートサイトやアプリ・システム開発などWeb周りの施策に課題がある中小企業です。Walkersさんの良さは、パートナーとして伴走して、サイトをどんどん改善していけるところだと思います。意思決定のスピードが早い中小企業の方が、Walkersさんの機動力を活用しやすいのではないでしょうか。
打ち合わせをしながら一緒に施策を考えてもらえるので、やりたい施策があるけれど知識・ノウハウがなくて実行に移せないという場合も、安心して依頼できます。
補助金についてもサポートしてもらえるので、費用面でWebサイトの立ち上げ・リニューアルをためらっている企業さんは、一度相談してみるのをおすすめします。
マックス様のコーポレートサイト制作や求人サイト開発、補助金申請、そしてマーケティングに携わり、高評価をいただけたことを大変嬉しく思っております。Walkersでは、これからも単なる開発にとどまらず、お客様の課題を解決し、ご満足いただける価値を提供できるよう努めてまいります。