Runway Gen-3 Alpha(ランウェイ ジェンスリー アルファ)とは、「テキストや画像から最大10秒の動画を生成することができる動画生成AIツール」です。商用利用が可能となっているため、プロモーション等で使用する短時間の動画作成に多く利用されています。有料プランの契約が必須で、月15ドルから使用可能です。
この記事では、動画生成AIツール「Runway Gen-3 Alpha(ランウェイ ジェン3 アルファ)」について詳しく解説します。Runway Gen-3 Alphaの特徴や料金プラン、具体的な使い方まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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本記事の内容は下記のYouTube動画でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Runway Gen-3 Alpha(ランウェイ ジェンスリー アルファ)とは?
Runway Gen-3 Alphaとは、「テキストや画像から最大10秒の動画を生成することができる動画生成AIツール」です。
Runwayという動画生成AIツールに含まれており、様々な動画を生成することができます。
このツールを使用し動画を生成することによって、プロモーション等で使用する短時間の動画を作成する時間や費用を大きく削減することが可能になります。
Runway Gen-3 Alphaの4つの特徴
【特徴①】画像から動画を生成することができる
2024年7月29日にGen-3 AlphaでのImage to Video(画像から動画を生成する機能)が公開されました。
この機能を用いて既存の画像をRunwayにアップロードをすることにより、画像をもとにした動画を生成することができます。
実在する人物の画像をアップロードした場合でも、100%とまではいきませんが、かなり近い顔を保ったまま動画を生成することができます。
画像に写り込んでいる日本語などの文字についても、複雑な動きを加えるプロンプトを入力しない限りは、文字として識別できる状態を保つことができました。
【特徴②】人物の動きを違和感なく生成できる
顔や手の動きが既存のモデルよりも滑らかになった上に、瞳の中の動きや服のシワ、アクセサリに反射する光といった細部まで生成されるようになりました。
Image to Videoの機能を使用すれば、実在する人物の動画を違和感なく生成することができます。
【特徴③】アニメーションの生成もできる
リアリティのある人物や風景の動画生成以外にも、アニメ風の動画生成を行うことが可能です。
Runway公式から
「 A Japanese animated film of a young woman standing on a ship and looking back at camera. ( 船の上に立ち、カメラに対して振り返る若い女性の日本のアニメーション映画 ) 」
というプロンプトを使用して生成された動画が公開されており、その動画では影の動きや、風でなびく髪など細かな動きまで表現されていました。
違和感を感じる部分もありますが、それでもとても綺麗な日本風のアニメーション映像を生成することができています。
【特徴④】商用利用が可能
Runwayで生成した動画の権利は動画を生成した人が保有するため、商用・非商用問わず自由に生成した動画を使用することが可能です。
第三者の著作権等を侵害していないか最低限の確認を行うことは他のAIツールと同様に必要ですが、少ないコストで動画を使用することができます。
Runwayの5つの料金プラン
Basicプラン 無料 | Standardプラン $12/月(年契約) $15/月(月契約) | Proプラン $28/月(年契約) $35/月(月契約) | Unlimitedプラン $76/月(年契約) $95/月(月契約) | Enterpriseプラン 要問い合わせ | |
---|---|---|---|---|---|
Gen-3の使用 | |||||
Gen-3で生成できる動画の長さ | 生成できない | 最大10秒 | 最大10秒 | 無制限 | 無制限 |
Gen-1で生成できる動画の長さ | 最大4秒 | 最大15秒 | 最大15秒 | 無制限 | 無制限 |
Gen-2で生成できる動画の長さ | 最大16秒 | 最大16秒 | 最大16秒 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | 5GB | 100GB | 500GB | 500GB | 500GB |
付与されるクレジット数 | 125 | 625/月 | 2,250/月 | 無制限 | 無制限 |
透かしの削除 | |||||
カスタムAIジェネレーター |
「Runway Gen-3 Alpha」はBasicプランでは利用することができません。
そのため、Runway Gen-3 Alphaを利用したい人は有料プランを契約する必要があります。
また、付与されるクレジットは下記の用途で使用されます。
画像生成:5クレジット/枚
Gen-1を使用した動画生成:14クレジット/秒
Gen-2を使用した動画生成:5クレジット/秒
Gen-3を使用した動画生成:10クレジット/秒
テキスト読み上げ:1クレジット/50文字
カスタムAIのトレーニング:1,000クレジット
Runway Gen-3 Alphaの動画事例5選
ここでは、Runway Gen-3 Alphaの動画事例を5つ紹介していきます。
さらに多くの事例を知りたい方は、【随時更新】Runway Gen-3 Alphaの動画事例事例まとめをご覧ください。
【事例①】真珠で覆われた大きなトカゲ
Prompt: Realistic documentary shot of a large lizard covered in opulent jewels, geodes and pearls as it walks across lush flora. The lizard sparkles and glimmers in the light.
— Runway (@runwayml) June 26, 2024
(2/6) pic.twitter.com/VhxGv35j2F
【事例②】クラゲと植物を組み合わせた異世界
Prompt: A FPV fly through of an otherworldly landscape filled with large, balloon-like structures and tendrils that resemble a combination of jellyfish and plants. The structures are predominantly pink and pastel-colored, with hues of blue and purple mixed in. These balloon-like… pic.twitter.com/EQal0zRUbJ
— Runway (@runwayml) June 26, 2024
【事例③】森の中を猛スピードで走るバイク
Prompt: Motorcycle running insanely fast through an enchanted forrest. It enters a cave, inside it is New York City. The camera follows it while it drifts and runs. Photorealistic style.
— Runway (@runwayml) June 26, 2024
(4/6) pic.twitter.com/XYsyPWzHVl
【事例④】ペトリ皿に生える黄色いカビ
Prompt: Yellow mold growing in a petri dish, moody and dim lighting, cool tones, cold color grade, dynamic motion.
— Runway (@runwayml) June 26, 2024
(5/6) pic.twitter.com/r9NH6RomL8
【事例⑤】SFのようなアクション追跡シーン
Prompt: A sci-fi-like action chase scene, FPV hyper-speed fly through multiple locations. Racing through asteroid fields, through a dense clouds, through a complex system of desolate landscapes. Dynamic motion, dynamic blur, timelapse, 30x speed, cinematic, muted color palette.… pic.twitter.com/7MPleo5dsn
— Runway (@runwayml) June 20, 2024
»関連記事:【随時更新】Runway Gen-3 Alphaの動画事例事例まとめ
Runway Gen-3 Alphaの使い方
画面右上に表示されている「Get Started」をクリックします。
「Sign up for free」をクリックし、会員登録画面に移動します。
下院登録画面に移動したら、メールアドレスまたは外部サービスのアカウントを用いてアカウントを作成します。
会員登録を終えると、まず有料プランの案内が表示されます。
「Runway Gen-3 Alpha」の利用には有料プランの契約が必須のため、このタイミングで契約を行いましょう。
今契約を行わない場合、後ほどワークスペースの設定画面からいつでも契約を行うことができます。
契約手続きが完了すると、Runwayのダッシュボード画面が表示されます。
ホーム画面の「Get started」をクリックし、動画の生成画面に移動をします。
「画像をアップロード」または「最大500字のプロンプトを入力」もしくはその両方を行い、画面下の設定ボタンから、透かし削除の要否や生成する動画の長さ、解像度(2024年8月時点では720Pのみ選択可能)などを決定します。
最後に「Generate」をクリックすると、動画の生成が開始されます。
動画の生成が完了すると、画面右側に生成された動画が表示されます。
この画面では、生成した動画ファイルの名前変更や、ダウンロード、Runwayのストレージへの保存設定、URLでの一般公開設定を行うことができます。
生成した動画は、保存等の操作を行わなくても自動的にダッシュボード内のライブラリに保存され、いつでも閲覧・保存・公開設定の変更をすることができるようになりますが、
もし不安な場合にはダウンロードボタンをクリックし、この場でダウンロードすることをお勧めします。
動画の生成をやり直す場合には、画面左側のプロンプトを修正して再生成しましょう。
生成した動画や動画の生成時にアップロードした画像等のデータは、ダッシュボード内の「Assets」に自動保存されます。
動画の生成画面でダウンロードをし忘れた場合や、後日生成した動画をダウンロードしたい場合には、このAssets画面を確認するようにしましょう。
保存できるデータ量は契約をしているプランによって変わるため、多くの動画を保存したい場合には、上位のプランを契約することをお勧めします。
「Runway Gen-3 Alpha」を利用するために最低限契約が必要となる”Standardプラン”では100GBまで保存を行うことが可能です。
動画生成AIツールRunway Gen-3 Alphaの解説は以上です。この情報がRunway Gen-3 Alphaへの理解促進につながれば嬉しく思います。
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