Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)とは「クリエイティブ制作ツールAdobeに搭載されている画像生成AI」です。商用利用を前提に開発されているためデータの学習元が安全で、様々な企業から注目を浴びています。またAdobe製品である、PhotoshopやIllustratorなどにもFireflyの生成AI機能が搭載されており、それらの編集画面上で画像生成や画像の拡張、背景の差し替えなどAIを用いた様々な操作を行うことが可能です。
この記事では、画像生成AIツール「Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)」について詳しく解説します。Adobe Fireflyの特徴や料金プラン、具体的な使い方まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。
執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)とは?
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)とは「クリエイティブ制作ツールAdobeに搭載されている画像生成AI」です。
Adobe Fireflyを使用することによって、画像の生成を簡単に行うことができます。
Adobe独自のルールで構成されたクリーンなデータをもとにAI生成を行えることから、「生成したデータの安全性」を中心にとても注目されています。
Adobe Fireflyの4つの特徴
【特徴①】無料で使用できる
AdobeFireflyを用いて、25枚分の画像生成を無料で行うことができます。
Adobe製品は使用料金が基本的に高額なため、無料で使用できるということは大きな特徴です。
ただし、無料ユーザーが画像生成を行なった場合には、画像に透かしが入るため注意が必要となります。
基本的に使用料金が高額になるAdobe製品ですが、Fireflyだけ使用できれば良いという場合には、月額680円というAdobe製品の中では上位を競うをほどの低価格から契約を行うことが可能です。
一度無料で画像生成を試し、満足できる内容が生成された場合には、有料プランへの移行を行うことをお勧めします。
【特徴②】安心できるAI言語モデルのデータ学習元
Fireflyの実行に用いられるAI言語モデルは、
Adobe Stockの画像、オープンライセンスコンテンツ、および著作権が期限切れになったパブリックドメインコンテンツから学習・トレーニングされています。
今までの生成AIはインターネット上の画像を無差別に学習しているものもあったため、生成されるデータの安全性に不安を抱える方が多くいました。
ですがAdobeFireflyでは、著作権的にも全く問題がないデータをもとに画像生成が行われるため、他者の著作権侵害を行う可能性を従来よりも大きく削減することができます。
Adobe公式 参考記事:
Responsible innovation in the age of generative AI
安全、安心、信頼できるAIの構築:ユーザーとコミュニティに対するアドビのコミットメント
Adobe Firefly を適切に活用するための著作権との付き合い方 第6回 生成 AI の業務利用は(どこまで)可能か?
【特徴③】汎用性の高さ
AdobeFireflyは、Webアプリから画像を生成するだけではありません。
Adobe製品である、PhotoshopやIllustratorなどにもFireflyの生成AI機能が搭載されており、それらのAdobe製品の編集画面上で画像生成や画像の拡張、背景の差し替えなどAIを用いた様々な操作を行うことが可能です。
「画像生成のソフト」と「実際にデザインの編集を行うソフト」が一体となっているAIツールで、生成できるコンテンツの精度が高いものは多く存在していないため、AdobeFireflyを使用することによって作業の効率や作成するコンテンツのクオリティを更に高めることができます。
【特徴④】商用利用できる
AdobeFireflyで生成した画像コンテンツは商用利用が可能です。
AdobeFireflyは商用利用されることを前提として開発されています。
そのため、AI学習元のデータや生成されたデータについては、既存の生成AIツールの中でも最も慎重に管理されていると考えられます。
また、生成した人の名前・生成した日付・使用したツールなどの情報は生成した画像に添付できると発表されているため、どのように生成されたかを誰もが確認できるようになり、より一層安心して生成AIを使用することができるようになります。
Adobe Fireflyの4つの料金プラン
プラン契約なし アカウント作成必須 無料 | Adobe Fireflyプラン ¥680/月(月契約) ¥6,780/年(年契約) | Creative Cloud単体プラン ¥1,180~/月(月契約) ¥11,980~/年(年契約) | Creative Cloudコンプリートプラン ¥12,380/月(月契約) ¥86,880~/年(年契約) | |
---|---|---|---|---|
付与されるクレジット | 25 | 100 | 100~ | 1,000 |
画像生成の可否 | ||||
透かしの削除 | ||||
クレジット消費後の画像生成 | 不可 | 2枚/日 | 2枚/日 または 低速度で無制限 契約するアプリによる | 低速度で無制限 |
Fireflyを使用した画像生成は、プラン契約を行っていないユーザーでも行うことが可能です。
プラン契約を行うか悩まれている方は、一度操作画面や生成できる画像の質を確かめてから契約を行うことをお勧めします。
付与されるクレジットは、画像生成などのAIを用いた操作を1回行うごとに、原則1クレジットずつ消費します。
詳細はAdobeのヘルプページにて確認することができます。( Adobeヘルプページ )
Adobe Fireflyの使い方
この記事では、AdobeFireflyのWebアプリケーションにて画像生成を行う方法を解説します。
画面右上の「ログイン」をクリックします。
Adobeアカウントを保有している方は、この画面でログインを行います。
アカウントを保有していない方は、「初めてご利用の方はアカウントを作成してください。」という文章をクリックし、会員登録画面に移動します。
Adobeアカウントは、メールアドレスはもちろんのこと、GoogleやMicrosoft、Facebookなどといった外部サイトのアカウントを用いてアカウントをアカウントを作成することが可能です。
画面を下にスクロールすると、生成AIを用いた機能の一覧が表示されます。
この中から、使用したい機能を選択しましょう。
この記事では、「テキストから画像生成」という機能について引き続き解説します。
表示された画面に生成したい画像のイメージを入力します。
この画面で入力をする、生成したい画像のイメージは後ほど修正可能です。
画面左側に表示されるメニューから、生成したい画像の詳細を設定します。
この画面では、
「使用するAIモデル」「縦横比」「コンテンツの種類(絵または写真)」「他の画像との合成」「効果(フィルター)」「カラー・トーン」「明るさ」「アングル」
の設定を行うことができます。
前の画面で入力したプロンプトを修正したい場合には、画面下にあるプロンプトの入力画面から、直接プロンプトを修正することが可能です。
全ての設定とプロンプトを入力後、「生成」をクリックします。
生成された画像に問題がなければ、画面右上の「すべてをダウンロード」をクリックすることによって、生成された画像を一括でダウンロードすることができます。
生成された画像に問題があり修正を求める場合には、画面下のプロンプト入力エリアに新しいプロンプトを入力し「生成」ボタンをクリックすることで、新しく4枚の画像が生成されます。
特定の1枚の画像を基準として他の画像を生成し直したい場合や、カスタマイズをしたい場合には、画像にカーソルを合わせ、「ペン」のアイコンを選択します。
表示されたメニューから、それぞれの機能を選択することによって、画像のカスタマイズを行うことが可能です。
今回はAdobeFireflyのWebアプリを用いて、画像生成を行いました。
AdobeFireflyの画像生成機能はPhotoshopなどのAdobe製品にも搭載されており、それぞれのAdobe製品の編集画面で画像の拡張や塗りつぶし、背景の入れ替えなどを行うことができます。
画像生成AIツールAdobe Fireflyの解説は以上です。この情報がAdobe Fireflyへの理解促進につながれば嬉しく思います。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。