Manus(マヌス)は、中国発のスタートアップButterfly Effect社によって開発された自律型AIエージェントです。
チャットボットのように単に会話するだけでなく、ユーザーが目的を伝えると自ら計画を立てて必要なツールを使い、レポートやウェブサイトなど具体的な成果物を作成してくれるのが特徴です。
サービス開始当初は招待制で一部ユーザーのみ利用可能でしたが、招待制度が廃止され、誰でもすぐに使えるようになりました。
本記事では2025年5月時点の最新プランに基づき、Manusの料金体系と各プランの特徴を詳しく解説します。
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執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Manusの料金プラン
無料プラン 無料 | Basicプラン $19/月(月契約) $16/月(年契約) | Plusプラン $39/月(月契約) $33/月(年契約) | Proプラン $199/月(月契約) $166/月(年契約) | |
---|---|---|---|---|
初回登録時に付与されるクレジット | 1,000 | 1,900 | 3,900 | 19,900 |
毎月付与されるクレジット | 0 | 1,900 | 3,900 | 19,900 |
毎日付与されるクレジット | 300 | 300 | 300 | 300 |
タスクの同時実行数 | 1(推定) | 2 | 2 | 5 |
優先アクセス |
現在Manusで利用できるプランは無料プランと3つの有料サブスクリプションプランです。
以前は、招待された方のみが利用できる無料プラン。そして、その後ベータ版としてリリースされた、有料の「Starterプラン」と「Proプラン」しかありませんでしたが、現在はラインナップが拡充され「無料 + Basic + Plus + Pro」の4種類に統一されています。
万が一クレジットを使い切ってしまった場合でも、有料プランを契約している方は、クレジットの追加購入が可能です。
有料プランと無料プランの違いについては、次の章で詳しく解説します。
Manusの無料プランと有料プランの違い
Manusにおける無料プランと各有料プランの主な違いを解説します。
クレジット付与量とリセット方式
Manusではタスク実行に「クレジット」を消費する従量制モデルを採用しています。
無料プランは毎日300クレジットが無料で付与されます。
有料プランでは毎日の300クレジットに加えて、プラン契約(更新)日にBasicは1,900、Plusは3,900、Proは19,900のクレジットがまとめて付与されます。
毎日そして毎月付与されるクレジットは持ち越すことができません。
したがって無料プランは「1日あたり300クレジットまで」という利用ペースになりますが、有料プランでは「必要に応じて一日の使用量を増やせる(総量は月に付与されるクレジットの上限内)」という違いがあります。
同時に実行できるタスク数
無料プランではタスクを同時に1つしか行うことができませんが、有料プランではBasic/Plusが2つ、Proは最大5つまで同時実行が可能です。
例えばBasic/PlusではAIリサーチとデータ分析の2つのタスクを並行して処理させることができ、Proではさらに多い5件まで同時進行できます。
複数の作業を効率よくこなしたい場合、同時実行数の上限が高いプランほど待ち時間を減らせるメリットがあります。
優先アクセスの有無
有料プランにはサーバーの高負荷時に優先的に利用できる権利が含まれています。
これにより、他のユーザーの利用が集中した場合でも、有料プランなら比較的スムーズにタスクを開始・実行できるメリットがあります。
無料プランではこの優先アクセスが付かないため、ビジネスなどで確実に使いたい場合は優先アクセス付きの有料プランを契約することをお勧めします。
追加機能や上位オプション
無料プランは基本的なAIエージェント機能のみ利用可能ですが、有料プランでは拡張コンテキスト(長文や長時間のやり取りへの対応能力向上)や最新のベータ機能への優先アクセスなど、高度な機能拡張が含まれています。
無料プランではこうした拡張機能は使えませんが、有料プランでは業務利用に耐える高度な機能や性能、そして新機能をいち早く試せるメリットがあります。
類似AIエージェントとの比較
昨今、Manus以外にも自律型AIエージェントやAIアシスタントと呼ばれるサービスが登場しています。
代表的なものとしてChatGPT Operator(オペレーター)、MultiOn、Earkick、AutoGPTなどが挙げられます。
それぞれ特色や料金モデルが異なるため、Manusとの位置づけを理解するために比較してみましょう。
以下の表に、Manusと他の主なAIエージェント的サービスの特徴と料金モデルをまとめます。
サービス名 | 主な特徴・用途 | 料金体系・プラン | 備考・Manusとの違い |
---|---|---|---|
Manus | ユーザーの指示に応じてウェブ閲覧やアプリ操作を自動で行いタスクを完遂する汎用AIエージェント。 ビジネスシーンでの資料作成や調査、ウェブサイト生成など幅広い用途に対応。 ChatGPT等のチャット型より一歩進んだ「自律実行型」AI。 | 無料プランあり(毎日300クレジット無料) 有料プラン:Basic($19/月), Plus($39/月), Pro($199/月) クレジット制でタスク消費 | 同時タスク実行可(有料は2~5並行) 日本語対応 |
ChatGPT Operator | OpenAIが開発した公式エージェント機能。ChatGPTにおいてウェブにアクセスし外部ツールやサイトを操作できる拡張モード。 スケジュール調整やウェブ上の情報収集・操作など、人間のブラウザ操作を代行する高度なAI。 | 単体プランなし | OpenAIの最新モデルと連携 インタフェースはChatGPTベース現時点で一般公開範囲は限定的 |
MultiOn | Web上での様々な作業(例:旅行プラン予約やサービス申し込み等)を自律的に代行するAIエージェント。 特定用途向けワークフローを提供し、ユーザーのオンラインタスクを自動化。 開発者向けにAPI提供もあり。 | クレジットベースの従量課金(APIリクエスト数に応じた課金) 無料トライアルなし | 特定ドメイン(例:旅行予約)での自動処理に強み開発者が自分のAIエージェントを構築・統合可能 日本語UIは未対応 |
Earkick | 個人のメンタルヘルス管理に特化したAIエージェント 24/7利用可能な無料のAIセラピストとしてチャットによる相談対応や自己改善アドバイスを提供。 ストレス測定やフィットネス・マインドフルネス支援など健康分野にフォーカス。 | 完全無料 利用に登録も不要で、誰でもサイト上でAIチャットを開始可能 | メンタルヘルス領域に特化 タスク自動実行ではなく対話・コーチングが中心 ビジネス業務用途には不向き(個人利用向け) |
AutoGPT | 2023年に登場したオープンソースの自律エージェント。 GPT-4など大規模モデルを組み合わせ、人の指示を元に連続的にタスクを生成・実行するプログラム。 開発者が自身で環境を構築して使う実験的ツールであり、一般向けUIは無し。 | ソフトウェア自体は無料(MITライセンスのオープンソース) 利用時は別途OpenAI API利用料等が発生(従量課金) クラウド版も有志提供中だが基本はセルフホスト | 技術者・開発者向けのプロジェクト 一般ユーザー向けではない(コード実行が必要) 最新機能の実験場だが安定性や保証はない |
上記のように、Manusはビジネスで実用可能な汎用AIエージェントとして、公式にサービス提供されているプラットフォームです。
他のサービスを見ると、ChatGPT OperatorはOpenAIの技術力を活かした先進的なエージェントですが、まだ公開範囲が限定的で単独サービスというよりChatGPTの一機能という位置づけです。またMultiOnは特定用途の自動化や開発者向けAPIに強みがあり、Earkickは領域特化型、AutoGPTは実験的オープンソースツールと、それぞれ方向性が異なります。
Manusはそうした中で総合力と使いやすさのバランスが取れた存在と言えるでしょう。
Manusの料金プランは、無料プランと3段階の有料プラン(Basic/Plus/Pro)による明確な料金体系が整備され、個人から企業までニーズに応じて選択できるようになりました。
競合のAIエージェントと比較しても、Manusは汎用性と実用性で秀でており、現場へのフィット感は高いでしょう。他社にはない毎日付与される無料クレジットもあり、国内ユーザーにとって利用しやすい環境が整っています。
ぜひ業務プロセスに合わせて最適なプランを選び、ManusによるAIエージェント活用を検討してみてください。効率化の効果を実感できれば、月額費用以上のリターンが得られる可能性は十分にあります。
まずは無料プランから、その一歩を踏み出してみましょう。
Manusの料金プランの解説は以上です。この情報がManusへの理解を深める助けになれば幸いです。
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