Codexで実際に何が作れるの?
弊社ではAI導入支援を行っていますが、そのような声をよくいただきます。
本記事では、Codexを使って実際に作られたアプリやシステムの成功事例を、専門知識がなくてもわかるようにまとめて紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。なお、きちんとリリースまで到達したプロダクトや、企業の開発現場で実際に動いているものだけを取り上げています。
Walkersでは「AIを用いたシステム開発のノウハウがない」「最大限に効率よく開発を進めたい」企業さまに、事業を成功に導くAI開発×補助金支援を行っています。⇒サービス概要はこちら

執筆者:山口 鳳汰
累計100万PV以上のAI・ノーコード開発メディアの編集長。
アプリ開発の電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。
その他、受託開発や教育など多数のノーコード事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
AI・ノーコード開発を手がける成長支援カンパニー。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰
累計100万PV以上のAI・ノーコード開発メディアの編集長。
アプリ開発の電子書籍を3冊出版し、1冊はAmazonベストセラーを獲得。

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AI・ノーコード開発を手がける成長支援カンパニー。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
Codex開発の成功事例12選
【事例①】記事の読み分けアプリを作りApp Storeで公開

個人ひとりでどこまで作れるのかがよくわかる事例です。技術記事を「あとで読む」と「読んだ」に分けて整理し、タグやメモも残せるアプリ「ツミテック」が、iPhone向けのApp Storeで公開済みです。
開発者がCodexに任せたのは、仕様書と既存のプログラムを調べること、プログラムの書き換え、動作チェック、そして「この部分をこう直しました。確認してください」という修正依頼の作成までです。本人は何を作るかの判断と、実機での確認に専念しています。
ただし、画面がスクロールできない、ボタンの位置がおかしい、画面の切り替わりに違和感がある、といった問題は実機で触って初めて見つかったと書かれています。作ったあとに人が確かめる工程は省けません。

【事例②】9か月で約75件の修正をAIに任せたカメラアプリ開発

Codexを一度きりの道具ではなく、開発の進め方そのものとして定着させた事例です。VTuber向けのカメラアプリを、Android用と、iPhone・Android共通で作れる仕組みの2つに分けて開発しています。
9か月でCodexが関わった修正は約75件にのぼります。ここでいう修正とは「この部分をこう直しました」という単位の依頼のことです。内訳は機能の実装が約35件、動作チェックの追加と品質改善が約15件、自動チェックの仕組みの整備が約10件、書き方のルールづくりが約15件でした。スマホから日本語で指示を出し、帰宅後に結果を確認する流れを作り上げています。
失敗も具体的です。値が空のときの扱いを見落としてiPhone版のファイル選択画面が強制終了したこと、「カメラ切り替え機能を追加して」という曖昧な指示のせいでカメラの利用許可まわりの処理が書き換えられ、映像が映らなくなったことが挙げられています。実機で試し、影響範囲を確かめる作業は欠かせません。
【事例③】アプリを組み立てた経験ゼロから音声日記アプリを公開

経験のない分野に踏み出すときの支えとしてCodexを使った事例です。スマホアプリは、開発環境の準備や、書いたプログラムを動く形に組み立てる作業でつまずきやすく、最初の一歩の負担が大きい分野になります。
この事例では、その組み立て作業の経験がないサーバー側専門の技術者が、音声日記アプリを完成させています。録音、文字起こし、要約、カレンダーでの振り返り、広告の表示、無料版と有料版の出し分けまで作り込まれており、個人で作るアプリとして一通りそろった範囲をカバーしています。
【事例④】ゲーム開発歴半年でパズルゲームを1か月で先行配信

ゲーム開発でCodexを制作の中心に据えた事例です。手軽に遊べるスマホゲームを手がけるGOODROIDの洞秀和氏は、ゲーム開発歴が半年ほどの時点でパズルゲーム「WormEscape」を担当し、開発1か月で先行配信まで到達しました。iPhone版とAndroid版の両方が配信されています。
参考になるのは、最初の失敗が具体的に書かれている点です。仕組みも中身も理解しないまま作業を丸投げした結果、思った動きと違ったときに何が問題なのかを自分で説明できなくなり、直してほしい内容も曖昧になって時間だけが溶けたと振り返っています。
そこで切り替えたのが、作らせる前に仕様を文章で固めるやり方です。いきなり書かせず、まずCodexと相談して認識を合わせ、どこをどう直すかまで具体化してから指示を出す。使う技術や設計の方針はルール集のファイルに書いておき、毎回説明しない。この順番にしてから、やり直しが減ったとしています。

【事例⑤】市販ソフトが無いCM納品の作業を約2時間で道具に

市販のソフトが無い業務ほど、自分で作る価値は大きくなります。Codexは、その業界でしか使わない専用の道具を用意する場面でも使われています。
この事例で作られたのは、必要な項目を入力すると納品用のデータとクレジット、確認用のPDFを一度に書き出すMac専用の道具です。入力履歴やよく使う設定の保存にも対応していて、制作時間は約2時間とされています。
実際の納品業務で使う前提で、書き出す形式まで作り込んである点が参考になります。
Mac専用CMメタデータ作成アプリをCodexで作ってみた。
— noHypes_matsu (@noHypes_matsu) September 14, 2026
「nh-CMReady」
必要項目を入力すると納品用XML・クレジット・確認用PDFを一括書き出し。履歴やプリセットにも対応。
制作時間は約2時間。おれはここ直してって伝えただけでほぼ何もしていない笑
【事例⑥】社内の質問を減らすChrome拡張を作りストア公開

仕事で感じた小さな不便を、そのまま道具にした事例です。株式会社フォノグラムの吉岡裕貴氏は、同僚から繰り返し受けていた「このお客様のサイトはどこのサーバーを使っていましたっけ」という質問に答え続けるのをやめ、誰でも自分で確認できる拡張機能「どこホスティング」を作ってChromeウェブストアで公開しました。
この事例でCodexが担当したのは、実装そのものより公開までの事務作業です。ストアの審査で求められる説明文、機能ごとに権限が必要な理由、個人情報の取り扱いの説明、掲載用の画像まで、中身のプログラムと照らし合わせながら下書きを作らせています。
審査に時間がかかりやすい権限は初回では外す、という方針の相談にも使われました。作ることより公開の手続きで止まりがちな人にとって参考になる進め方です。
【事例⑦】NTTデータグループで非エンジニアまで業務ツールを自作

作る人の裾野が広がった事例です。NTTデータグループはCodexを約9,000人規模へ展開し、技術者だけでなく、さまざまな部署の社員が自分の業務に合わせた道具を作るようになりました。
きっかけになったのは、システムが止まったときの原因調査での成果です。熟練の技術者5人がかりで3日かかっていた複雑な障害の調査を、30分にまで短縮しました。これが経営層にも伝わり、社内に広がる勢いが生まれています。
いまでは、クレジットカードの明細から交通費を抜き出して旅費申請の表へ転記する道具や、元データから直接レポートを作る仕組みなどが、技術者以外の手で作られています。これまで技術者への依頼が必要だった作業が、担当者自身で形にできるようになりました。
【事例⑧】シンプレクスが1画面あたりの開発の手間を70%削減

ここからは、事業として作られたシステムの事例です。まずは、お客様から請け負う開発でCodexを主力に据えたシンプレクスから見ていきます。相談から開発、運用までを手がける同社は、削減の効果を数字で検証したうえで広げています。
登録・表示・更新・削除といった基本の機能が中心のWebサービス開発を対象にした検証では、1画面あたりの手間が設計で40%、開発で70%、社内での組み合わせ確認で17%減ったと報告されています。ただし、前提や入力するデータが違えば同じ成果を保証するものではない、という注記も添えられています。
Codexの担当範囲は、設計書や見本をもとにしたプログラムの作成、動作チェック用のプログラムの作成、速度や安全性といった観点での点検と修正、確認作業で見つかった不具合の修正まで広がっています。
Codex の価値は、単にコードを速く書けることではないと思っています。頭の中の設計ノウハウやレビュー観点を、AI が使える形に変えることで、個人の力を組織の再現性ある競争力へ変えられる点にあります。
引用:シンプレクス、Codex で人と AI の新しい開発体制を構築(OpenAI)
【事例⑨】サイバーエージェントが広告配信AIの設計と社内ツールに活用

自社サービスの開発に組み込んだ事例です。サイバーエージェントでは、広告配信の「極予測AI」の開発でCodexが使われています。担当する吉原創氏は、普段使っている開発用ソフトからCodexを呼び出し、計画と進捗の管理は手元のソフト、設計と実装案はCodexへ、と役割を分けました。
使いどころは、プログラムを書かせることだけではありません。設計案の検討と点検、複数の改善案の提示、AIに読ませる社内ルール集の整備といった、あとから手戻りが起きやすい前半の工程に重点が置かれています。
社内で使う道具もCodexで作られました。社員がどれだけAIを使っているかを見える化するランキングの仕組みがその一つです。全社では、企業向けの管理機能が付いたChatGPT Enterpriseを土台として導入しており、月に1回以上使っている社員の割合は93%に達しています。
Codex の方が他のコーディングモデルと比べて質の高い提案を出してくれる印象です
引用:サイバーエージェントで ChatGPT と Codex が選ばれている理由(OpenAI)

【事例⑩】約1,050自治体が使う行政向けAIの開発速度が3〜5倍に

開発の進め方そのものを組み替えた事例です。Polimillは自治体向けの業務支援サービス「QommonsAI」を2024年10月に公開し、いまは全国約1,050の自治体、約55万人の職員が使っています。議会対応、公共サービス、福祉、法令検索といった業務ごとに専門のAIを備えたサービスです。
同社はCodexを、何を作るかの整理から、いまあるプログラムとの食い違いの確認、実装、動作チェックまでの各工程に導入しました。技術者はAIが出した計画を点検して判断することに集中し、手を動かす部分はAIが自分で進める。この体制に変えたことで、開発の速度は従来の3〜5倍に上がったとしています。
効いたのは速さだけではありません。試作品を自治体の現場に見せて意見をもらうまでの往復が短くなった点が、要望の固まりにくい公共分野では大きいと語られています。
【事例⑪】Ciscoが新しいAI機能の95%以上をCodexで実装

規模が大きく、入り組んだシステムでの事例です。CiscoはAIの安全性を守る製品「AI Defense」の開発にCodexを組み込み、新しく作っているAI機能の95%以上をCodexが実装したとしています。お客様に届くまで数四半期かかっていた機能が、数週間で出せるようになったと説明されています。
日々の作業でも数字が出ています。15以上の関連し合うプログラムの保管場所をまたいで、記録と部品の使われ方を分析し、無駄な部分を特定しました。その結果、プログラムを動く形に組み立てる時間を約20%短縮し、全世界で月1,500時間以上の削減につながっています。
大規模なシステムの不具合修正では、文字で操作するCodexに何度も繰り返させることで、従来は数週間かかっていた作業が数時間になり、対応の効率は10〜15倍に向上しました。傘下のSplunkでは、画面を作る部品を新しい世代へ入れ替える地道な作業も、数週間分が数日に縮まっています。
最大の成果は、Codex を「ツール」として捉えるのをやめ、チームの一員として扱い始めたときに得られました。私たちは Codex を使って計画書を作成し、その内容に沿って進めています。
引用:Cisco と OpenAI、Codex でエンタープライズエンジニアリングを再定義(OpenAI)
【事例⑫】3人が5か月で約100万行の製品を作りきる

どこまで任せられるのかの上限を示した事例です。OpenAIは自社で、人が1行もプログラムを書かずにソフトウェア製品を作るという実験を行い、社内向けの試用版として公開しました。
2025年8月下旬に空の状態から始め、5か月後には約100万行に達しています。担当したのはCodexを動かす技術者3名で、この間に約1,500件の修正依頼を出して取り込みました。1人あたり1日平均3.5件にあたります。手作業で書いた場合の約10分の1の時間で作れたと見積もられており、社内では数百人が日常的に使っています。
ここでの技術者の仕事は、プログラムを書くことではありません。AIが迷わず作業できるように、ルールと判断の材料、そして結果を確かめる仕組みを整えることでした。作るものが大きくなるほど、この土台づくりが成否を分けます。
ここまで見てきたとおり、Codexで作れる範囲は個人のアプリから企業の基幹システムまで確実に広がっています。一方で、実機での確認、設計の詰め、公開後の運用といった工程は、どの事例でも人が担っていました。自社のアプリやシステムをどこまでAIに任せられるのか、どこに人の手が必要になるのかは、作りたいものの規模と性質によって変わります。
Codex以外のツールも含めたAI駆動開発全体の事例は、以下の記事で大企業・中小企業・個人に分けて30件紹介しています。

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