こんにちは。AI開発支援を行うWalkersです。
弊社ではAI活用による新規事業支援や開発サポートを手掛けていますが、「画像生成AIを使ってみたいけど、どれを選べばいいか分からない」「商用利用できるAIツールを探している」といったご相談をよくいただきます。
近年、画像生成AIの進化は目覚ましく、テキストから高品質なイラスト・写真・デザインを瞬時に生成できるようになりました。しかし、ツールの種類が非常に多く、どれが自分の目的に合うAIツールなのか判断が難しいという声も多く聞かれます。
そこで今回は、2025年最新の情報をもとに“本当に使える”画像生成AIツール5選を厳選して紹介します。
ここで紹介するツールを活用すれば、デザイン制作や広告ビジュアル、SNS投稿用画像などを効率的に生成できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。⇒AI導入支援サービスの概要はこちら

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。
その他、受託開発や教育など多数のAI事業に参画している。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
マーケティングやUI/UXと掛け合わせたサービス開発を得意としている。

執筆者:山口 鳳汰
ノーコード・AI開発会社「Walkers」のCMO。
AIサービス「Prompt Lab」運営。

運営会社:株式会社Walkers
ノーコード・AI専門の開発会社。
これまでに300件以上の開発/制作実績、200件以上の企業様を支援。
画像生成で使えるおすすめのAIツール5選を一覧表で紹介!
| 操作性 | スタイル多様性 | 再現性 | 商用利用 | 料金体系 | 利用環境 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| DALL·E 3 | ★★★★★ ChatGPT統合で最も直感的 | ★★★★ 写真・デザイン系中心 | ★★★★ 安定して高品質 | $20~/月 | ChatGPT上 | |
| Midjourney | ★★ 操作難度高い・英語UI | ★★★★★ 写実・幻想・アニメ調 | ★★★★★ 細かなプロンプト入力で高い品質 | $10~/月 | Discord | |
| ImageFX | ★★★★ UI明快・初心者向け | ★★ 特定ジャンルに強み | ★★★ 安定した品質 | 明記なし Googleの利用規約による | 無料 | Google Labs |
| Flux | ★ API/UIが開発者向け | ★★★★ 人物・自然・抽象 | ★★★★ 安定して高品質 | $0.003~/MP | fal.ai/Replicateなどを介すか、APIを利用 | |
| Adobe Firefly | ★★★ Adobe製品と連携 | ★★★ 商業スタイル中心 | ★★★ 安定した品質 | ¥680〜/月 | Adobe製品 / Web |
上表は「画像生成」に特化したAIツールの概要です。
それぞれのツールには得意分野や特徴がありますので、用途やレベルに応じて選択してください。
以下で各ツールの詳細を解説します。
① 詳細な指示も正確に描き切る画像生成AI「DALL·E 3(ダリ イー スリー)」

【特徴】
DALL·E 3は、OpenAIが開発した最新の画像生成AIです。
テキストを入力するだけで、リアルで表現力豊かな画像を生成することができます。
従来モデルよりも構図理解力が向上しており、複雑な指示や抽象的な概念にも正確に対応。人物・背景・構図などを高精度に描き分け、広告やアート制作、UIデザインなど幅広い用途で利用されています。
生成画像は著作権的にも商用利用が許可されており、ChatGPT上で直接生成が可能です。
Photoshopなど他ツールと組み合わせることで、クリエイティブ制作のスピードを大幅に向上させられます。
【難易度】
初心者〜中級者向け
操作は非常にシンプルで、ChatGPTのチャット欄に文章を入力するだけで画像を生成できます。
英語でのプロンプト指示が最適化されていますが、日本語入力でも高精度な画像が得られます。
より理想に近い画像を得るためには、
・構図やスタイルを明確に伝える「プロンプト設計」
・不要な要素を除外する「ネガティブプロンプト」
などの基本スキルを理解しておくと効果的です。
商用利用時には権利関係やガイドラインを確認することで、企業ブランディングや制作業務でも安全に活用できます。
【料金プラン】
| 料金プラン | Freeプラン | Plusプラン | Proプラン | Businessプラン | Enterpriseプラン |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額(年契約) | 無料 | – | – | $25 | 要問い合わせ |
| 月額(月契約) | 無料 | $20 | $200 | $30 | 要問い合わせ |
DALL·E 3はChatGPTの有料プランに含まれており、サービス単体での課金は不要です。
画像生成のスピードや処理回数はプランにより異なりますが、いずれも商用利用が可能です。
まずはChatGPT Plusプランから始め、制作頻度や用途に応じてTeamプランへ拡張するとよいでしょう。
さらに詳しくDALL·E 3について知りたい方は、DALL-E3(ダリ・スリー)とは?使い方から料金まで徹底解説!をご覧ください。

② 芸術性と質感表現に優れた高品質モデル「Midjourney(ミッドジャーニー)」

【特徴】
Midjourneyは、テキストから高品質な画像を生成できるAIツールです。
写実的な写真からアニメ調、幻想的なアートまで幅広いスタイルに対応しており、デザイン初心者からプロのクリエイターまで幅広く利用されています。
生成プロセスはDiscordなどのサービス上で完結します。ユーザーはMidjourneyにプロンプトを送るだけで画像が自動生成されます。
特に「バージョン5」以降では、人物描写や構図の安定性が大幅に向上しており、実写風の広告素材やイラスト制作にも十分対応可能です。さらに、アップスケール(高画質化)とリメイク(再生成)の2種類の拡大機能を備えており、作品の細部調整も自在に行えます。
そのため、SNS運用・広告デザイン・アート制作など、さまざまな分野で活用されています。
【難易度】
中級者向け
基本操作はシンプルですが、利用開始までのセットアップが複雑なほか、高品質な作品を安定して出力するためには、英語でのプロンプト設計スキルや構図・照明・スタイルの指定方法を理解する必要があり、一定のスキルを求められます。
学習コストはかかりますが、Midjourney独自のパラメータ(例:–ar 16:9 や –style raw)を活用することで出力結果を細かく調整することができるため、世界中のユーザーから高く品質を評価されています。
こうしたコマンドを使いこなせば、広告用ビジュアルやファッション写真のような高精度な生成も可能になります。
【料金プラン】
| 料金プラン | Basicプラン | Standardプラン | Proプラン | Megaプラン |
|---|---|---|---|---|
| 月額(年契約) | $8 | $24 | $48 | $96 |
| 月額(月契約) | $10 | $30 | $60 | $120 |
商用利用も全プランで可能なため、デザイナーや企業が広告素材やブランドビジュアルを制作する際にも安心して利用できます。
さらに詳しくMidjourneyについて知りたい方は、Midjourney(ミッドジャーニー)とは?使い方や料金まで徹底解説!をご覧ください。

③ Googleが提供する安全設計の画像生成AI「ImageFX(イメージ エフエックス)」

【特徴】
ImageFXは、Googleが開発した最新の画像生成AIツールです。
テキストを入力するだけで、GoogleのAIモデル「Imagen 3」によって高精度な画像を自動生成します。
自然な質感・光の表現・構図を理解して画像を生成するため、写真のようなリアリティを持つビジュアルが簡単に得られます。
また、「エクスプレッシブチップス」と呼ばれる機能により、入力したキーワードの一部を編集して新しいバリエーションを即座に作成することも可能です。
さらに、AI生成画像の透明性を確保するために、電子透かし技術「SynthID」を搭載。生成画像に目に見えない識別情報を埋め込むことで、フェイク画像の拡散防止や信頼性向上にも貢献しています。
【難易度】
初心者〜中級者向け
操作は非常に簡単で、Googleアカウントがあれば誰でもすぐに利用可能です。
テキストプロンプトを入力するだけでAIが画像を生成してくれるため、デザイン知識や技術スキルは不要です。
一方で、より理想的な画像を得るためには、英語での指示やキーワード選定の工夫が求められます。
スタイル指定(例:「cinematic」「anime」「macro」など)や、構図・色彩に関する具体的な表現を追加することで、より完成度の高い画像を生成できます。
商用利用の可否については明確に記されていないため、Googleの利用規定を確認した上で個別に判断する必要があります。
【料金プラン】
ImageFXは2025年11月3日現在、完全無料で利用することができます。
Googleログインのみで利用を開始できるため、費用負担なく高品質なAI画像生成を体験できます。
将来的には、商用利用や生成制限の拡張を目的とした有料プランが導入される可能性もありますが、現時点では無料で全機能を試すことが可能です。
さらに詳しくImageFXについて知りたい方は、ImageFX(イメージエフエックス)とは?特徴や料金、使い方まで完全解説!をご覧ください。

④ 高解像な次世代画像生成モデル「Flux(フラックス)」

【特徴】
Fluxは、高精度な画像生成AIツールでプロンプトからリアルでディテールの細かい画像を生成できます。
Stable Diffusionを開発したメンバーが中心となって開発しており、アーティストやデザイナーをはじめ、研究用途や商用プロジェクトにも幅広く利用されています。
Fluxには、3種類のモデル「schnell」「dev」「pro」があり、生成速度・画質・用途のバランスを自由に選べます。
特に「proモデル」では、人物・風景・質感などを正確に再現し、商業デザインや広告制作にも耐えうる品質を実現しています。
また、FluxはAPIとして提供されており、fal.ai、Replicate、mystic.aiなど複数のプラットフォームから利用可能で、それぞれに最適化された料金体系が用意されており、ニーズや用途に応じて柔軟に活用できます。
【難易度】
中級者〜上級者向け
Flux自体はコードやCLIを使って呼び出す形式のため、他の生成ツール(例:DALL·E 3やImageFX)のようなGUIは存在しません。そのため、ある程度のAPI知識やPythonなどのスクリプト操作に慣れているユーザーに向いています。
一方で、fal.aiやReplicateなどのプラットフォーム経由で使う場合は、Web上からプロンプトを入力するだけで画像を生成できるため、技術的ハードルを下げて利用可能です。
高品質な結果を得るためには、プロンプト構成・スタイル指定・ステップ数などのパラメータ調整を理解する必要があり、これらを最適化することで、より高精度な作品制作が実現できます。
【料金プラン】
| 料金プラン | schnell | dev | pro |
|---|---|---|---|
| 1MP | $0.003 | $0.025 | $0.05 |
プラットフォームによって課金単位や単価が異なるため、ここでは「fal.ai」の料金を参考として提示します。
「fal.ai」ではMP(メガピクセル=100万ピクセル)ごとの料金になっています。
まずはfal.aiで試してから、制作量や品質要件に応じてproモデルや他サービスへの切り替えを検討するとよいでしょう。
さらに詳しくFluxについて知りたい方は、Flux(フラックス)とは?特徴や料金、使い方まで徹底解説!をご覧ください。

⑤ Photoshopと統合して商用利用に強い「Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)」

【特徴】
Adobe Fireflyは、Adobeが開発した画像生成AIで、PhotoshopやIllustratorなどの主要Adobe製品に直接統合されているほか、Webブラウザ上から利用することもできます。
テキスト入力のみで高品質な画像を生成でき、背景の差し替えや画像拡張などの作業も編集画面上で完結します。
最大の特徴は「商用利用を前提に設計されている点」です。Fireflyは、著作権的に安全なデータ(Adobe Stock・オープンライセンス・パブリックドメイン)を学習データとして使用しているため、企業利用でも安心して使うことができます。
また、生成した画像には作成者や生成日時などの情報を付与できるメタデータ管理機能も搭載されており、透明性とトレーサビリティを確保しています。
このように、Fireflyは「安全性」と「実用性」を兼ね備えたプロ仕様のAIツールとして注目されています。
【難易度】
初心者〜上級者向け
FireflyはWebブラウザ上で動作するため、インストール不要で直感的に使えます。シンプルな入力欄にテキストを打ち込むだけで画像を生成できるので、AIやデザインに詳しくない人でもすぐに操作可能です。
一方で、PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品と組み合わせることもできるため、生成画像の編集や加工を自在に行うことができます。そのため、Adobe製品に慣れているユーザーほど、Fireflyのポテンシャルを最大限に引き出せます。
また、AI生成時のクレジット消費や透かし表示などの仕組みを理解しておくと、効率的な運用が可能です。
【料金プラン】
| 料金プラン | プラン契約なし | Adobe Fireflyプラン | Creative Cloud単体プラン | Creative Cloudコンプリートプラン |
|---|---|---|---|---|
| 月額(年契約) | 無料 | ¥6,780 | ¥11,980~ | ¥86,880~ |
| 月額(月契約) | 無料 | ¥680 | ¥1,180~ | ¥12,380 |
Firefly単体で使う場合は、最も安価な「Fireflyプラン」で十分な機能を利用できます。
無料でも基本機能を試せますが、透かしを外して「商用利用」したい場合には有料プランへの切り替えをおすすめします。
生成時に消費されるクレジットは、画像生成や拡張操作1回あたり1クレジットが目安となっています。クレジットを使い切った場合は、低速モードで生成を継続するか、翌月の付与を待つ形となります。
さらに詳しくAdobe Fireflyについて知りたい方は、Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)とは?使い方まで徹底解説!をご覧ください。

AIツールを選ぶ際の3つのポイント

① 生成品質と表現力
生成された画像が目的に対して「十分なクオリティ」かどうかは最も重要な観点です。
特に確認したい点は、以下の3つです。
・人物・背景・構図の再現性が高いか(広告素材やポスター用途なら特に重要)
・要望したスタイル(写真風・イラスト風・抽象アート・商用ブランド調)の生成に対応できるか
・出力解像度・画質・テクスチャ・光表現・演出(ボケ・被写界深度など)など、業務上求められる要件に合致しているか
これらが満たされていないと、“生成はできるけど使えない”という事態になりがちです。
② 商用利用の可否
画像生成をビジネス用途に使うなら、以下の点を必ずチェックしましょう。
・生成された画像の商用利用が許可されているか(広告・販促・商品化など)
・学習データの出典が明確で、著作権侵害リスクが低いか(例えば、オープンデータ/パブリックドメイン/著作権切れ素材を使っているか)
・生成画像に透かし・識別子(例:SynthIDなど)が付与されているか、またその取り扱いルール
・ライセンス変更の可能性、利用規約の更新頻度(将来的に費用や制約が増えることがないか)
この4点が曖昧なツールでは、せっかく生成しても「画像が使えない」となるケースがあります。
特に企業の場合、ブランドガイドライン・著作権・利用履歴のトレーサビリティが運用上非常に重要になります。
③ コスト・運用の現実性
画像生成AIは無料で使用できるサービスも多いですが、実運用を想定するならコスト含めた導入後の運用設計が重要です。
・月額料金だけでなく、生成回数・クレジット数・トークン単価・画像枚数制限などを含めた実質コスト
・解像度・画像枚数・高速モードの有無などによるプラン差がどう影響するか
・チーム共有・クラウド保存・外部API連携・商用利用といった運用機能の有無
・スケーラビリティ(例えば、月500枚→月5,000枚へ増えるときどれだけ追加コストがかかるか)
・トライアル利用・初期検証期間の有無(まずは少数枚で精度・操作感を確認できるか)
この5点を事前に検証・確認することが大切となってきます。
画像生成に使えるおすすめAIツールの紹介は以上になります。ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
弊社Walkersでは、“AIトレンドに乗り遅れたくないけど、具体的な活用法が見えない…”を解決するAI導入支援を行っています。補助金により1/3のコストで導入可能なので、ぜひAI活用にお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。


